一瞬で電流が走るような「かわいい!」を 荻poteさん:教えて! 絵師さん
見た瞬間に「かわいい!!」と電流が走るようなイラストを目指して――荻poteさんのやわらかくキラキラした女の子たちをご堪能ください。
物心ついたころには絵を描いていました。特撮やヒーローものの怪獣が大好きでオリジナルを考えて描いていた記憶があります。学校に行くと周りのリアクションがうれしくて、担任の先生を超マッチョにデフォルメするなど子どもらしいコミカルなイラストを見せびらかして友人の輪を広げていました(笑)。
高校時代に友人の紹介でDTPに出会い、衝撃を受けました。そのころにはいわゆるアニオタになっていた私は、世界一かわいいイラストが描きたい! という大雑把な目標を掲げ、イラストの道に飛び込みました。描くことなら何でも好きだったので大学は美術系に進み、意外にも日本画を専攻。マッチョから日本画まで、さまざまなジャンルの経験が化学反応し合って、現在に至っているようです。
プロというのはおこがましいかもしれませんが、イラスト需要の時代のおかげでいわゆるイラストレーター1本で奮闘しております。高校の時点でイラストのお仕事をもらっていたので、このまま“絵で食えるカリスマニート”になれるかも……(絵の仕事してるならニートちゃうやん、というツッコミもありますが)と、不純にも将来の夢として掲げていました。一応計画的に事を進め、こうして楽しくお仕事ができています。
お仕事の発注量にもよりますが、週6日は何かしらのイラスト作業をしています。ちなみにイラスト1枚はだいたい5、6時間程度で描きあげています。悩むより次々描いてみよう派なので、その時描きたいものを衝動に身を任せて絵にしています。
デジタルで描き始めてからずっと「SAI」を使っています。もう右手のようなもので、デザインやロゴ作成もSAIでやっちゃいます。
絵を描いていてよかった! と思うのは、やはり大ファンだった作品や企業の仕事に携われた時です。クリエイターなんて高い意識はなく未だに気持ちはただのアニメオタクなのに、自分も供給者の立場で発信できることがとにかくうれしいです。深夜アニメやオタク作品全般には大きな影響を受けています。特に○○が……と言いたいところなのですが、その都度好きな作品がありますし、たくさんあって無理でした!
Live2Dで新たな「かわいい」に挑戦中
現在「Live2D」とコラボし、オリジナルキャラを動かすことに取り組んでいます。まだソフト自体に慣れていないのですが、自分の描いた女の子が好きな仕草をしてくれることへの高まりが強いです! 誰でも簡単にイラストを動かせる、アニメーションとも3Dとも違った新しいツールとして革命的だと思いました。絵柄を維持しつつ動かせるのもうれしく、いいとこ取りのハイブリッドツールだと思います。
ありがちな表情や仕草だけでなく、マイナーだけど、なんかかわいい……という動きを作りたいです、例えばばジト目で前髪をふーっと吹き上げるモーションだったり、美味しいものを見て思わず垂れたよだれをすすったり……あとはくしゃみが出そうで出ない仕草とかどうでしょう? まだ手探りですが、楽しんで作業していきたいです!
教えて! 自慢の1枚
1番のこだわりはとにかくキャラを立たせることです。ごくたまに背景を見せたい! なんてこともありますが、ほとんどはキャラクターのかわいさ、やわらかさ、かっこよさをメインで出したいと思っています。
なので、キャラが1番映える塗り、背景、構図、エフェクトなどを日々熟考しております。キャラクターがアイコン的な効果を持ち、見た人の視覚にパッと「かわいい!!」と電流が走るようなイラストを目指してます。
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