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世界タブレット出荷、10四半期連続の減少──IDC調べ
IDCによると、世界でのタブレット(キーボードを脱着できるモデルを含む)出荷は10期連続で減少し、1〜3月期は3620万台だった。シェアランキングではAppleが首位を守った。
米調査会社IDCは5月4日(現地時間)、2017年第1四半期(1〜3月)の世界タブレット市場に関する調査結果を発表した。
同四半期のタブレット(米MicrosoftのSurface Proや米AppleのiPad Proなどのようにキーボードを取り外せる“デタッチャブル”モデルを含む)の出荷台数は前年同期比8.5%減の3620万台。2014年第4四半期に初めて前年同期比減になって以来、10四半期連続の減少だ。
IDCは、キーボードを360度回転させるなどしてタブレットとしても使えるノートPCは“コンバーチブル”端末としてPCに分類している。デタッチャブルとコンバーチブルがそれぞれ伸びており、デタッチャブルがコンバーチブルの市場を侵食してはいるが、デタッチャブルの伸びは減速しているという。
米Appleが自ら明らかにしているように、同四半期のiPadの出荷台数は13%減の892万2000台だった。iPadの販売台数は12期連続の減少。市場シェアは1.3ポイント減らしたが、それでも2位の韓国Samsung Electronicsに8.1ポイントの差を付けての首位を守った。
2位のSamsungの出荷台数は横ばいの600万台で、市場シェアは1.3ポイント増えた。
3位はAndroidタブレットとデタッチャブルなWindowsタブレットを併売する中国Huawei。上位5社中唯一前年より出荷台数が増加した。
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