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ナナオ、患者や医師の被ばく量を低減する液晶ディスプレイ
ナナオが、X線撮影において患者への放射線の照射時間を短縮するディスプレイを開発。ドイツやアメリカ向けに発売した。
ナナオは3月26日、医療用の19型液晶ディスプレイ「SMD 19102 DL」を、ドイツの子会社EIZO GmbHで開発および生産し、ドイツや米国市場向けに発売したと発表した。
SMD 19102 DLは、表示画像をディスプレイ本体に保存するLast Image Hold(LIH)機能を備えており、映像出力機器からの入力信号がなくなっても、画像を表示できる。
これまで、一部の旧式のX線撮影装置とLIH機能を搭載しないディスプレイの組み合わせにおいては、医師が撮影内容を確認するために、患者に放射線を一定時間照射し続ける必要があった。SMD 19102 DLを利用すれば、X線の照射時間を短縮でき、患者や医師の被ばく量の低減につながるという。
ドイツや米国では、X線撮影表示装置にLIH機能を搭載することが義務付けられており、同機能を搭載しない旧式の装置は対応が必須となっている。SMD 19102 DLはその規制を満たすためのディスプレイとして開発、生産を行い、医療市場向けに販売を行っている。なお、日本国内ではLIH機能搭載済みの撮影装置が普及しているため、本製品の販売は予定していない。
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