1600×900ドット対応、11時間動作の14型Ultrabook「XPS 14」登場:512GバイトSSD搭載モデルも用意
デルは、同社製ノートPCのラインアップに14型モデルの「XPS 14」と15.6型モデルの「XPS 15」を投入した。XPS 14は、既存モデルよりもボディを薄くし、厚さを20.7ミリとしたことでUltrabookカテゴリの製品となった。
デルのUltrabook第3弾はハイエンド向けの14型
デルは6月26日、“XPS”ノートPCシリーズの新モデル「XPS 14」「XPS 15」を発表した。XPS 14は14型ワイド液晶ディスプレイを搭載するUltrabook、XPS 15は15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載するノートPCで、両製品ともに同日出荷を開始する。
XPS 14は、従来モデルの「XPS 14z」よりもボディを薄くし、厚さを20.7ミリ(最薄部)としたことでUltrabookカテゴリの製品となった。アルミ削り出しのパネルに、ゴリラガラスで覆われたディスプレイといったデザインは2012年3月に発売したXPS 13と共通する。光学ドライブは搭載しない。
日本市場向けには、CPUと外付けGPU、システムメモリの容量、データストレージ構成が異なる3つのモデル「スタンダードパッケージ」、「プレミアムパッケージ」、「プラチナパッケージ」を用意する。直販価格はそれぞれ9万9979円(税込み)、12万9980円、16万9980円となる。
チップセットはIntel HM77 Expressを採用し、プロセッサはTDP17ワットクラスのデュアルコアCPUを採用している。スタンダードパッケージはCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz、3次キャッシュ3Mバイト)、プレミアムパッケージとプラチナパッケージではCore i7-3517U(1.9GHz/最大3GHz、3次キャッシュ4Mバイト)を搭載する。
データストレージ構成は、スタンダードパッケージとプレミアムパッケージは500GバイトHDD(5400rpm)+キャッシュ用32GバイトSSD(Intel Smart Response Technology対応)のハイブリッド構成を採用し、プラチナパッケージは512GバイトSSDを搭載する。
プレミアムパッケージは、システムメモリの容量が8Gバイトだ。外付けGPUとしてGeForce GT 630M(グラフィックスメモリ1Gバイト)を実装しており、起動するアプリケーションによって、外付けGPUと統合グラフィックスコアを自動で切り替えるNVIDIAの「Optimus Technology」に対応する。これ以外のパッケージのシステムメモリは4Gバイト、グラフィックスはCPUに統合したグラフィックスコアのIntel HD Graphics 4000を利用する。
14型液晶ディスプレイの解像度は1600×900ドットに対応する。バッテリーは8セルのリチウムポリマー式で容量は69ワットアワーだ。HDD搭載の最小構成でバッテリー動作時間は最大で11時間28分になる。
インタフェースは、USB 3.0×2(うち1基は電源オフ時の給電に対応)、HDMI出力、Mini DisplayPort、ギガビットLAN、130万画素のWebカメラなどを備える。無線接続は、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LANとBluetooth 4.0が利用できる。無線LANモジュールにインテルのCentrino Advanced-N 6230を採用しているので、外部ディスプレイと無線LANで接続するIntel Wireless Displayにも対応する。
すべてのパッケージで標準OSは64ビット版 Windows 7 Home Premium(SP1)だが、Windows 7 Professional(SP1)やWindows 7 Ultimate(SP1)も選択できる。本体サイズは335.8(幅)×233(奥行き)×20.7(厚さ、最薄部)ミリで、重量は約2.1キロ。
光学ドライブ、外付けGPUを標準搭載する「XPS 15」
XPS 15もボディデザインはXPS 13と共通するが、右側面にスロットイン方式の光学ドライブを備える。本体サイズは371(幅)×249(奥行き)×23.2(厚さ)ミリで、重量は約2.6キロとなる。
XPS 14と同様に3種類のパッケージを用意しており、CPUと外付けGPU、システムメモリの容量、光学ドライブが異なる。「スタンダードパッケージ」、「プレミアムパッケージ」、「プラチナパッケージ」それぞれの直販価格はそれぞれ12万9800円(税込み)、14万9980円、16万9980円となる。
チップセットはIntel HM77 Expressを採用し、スタンダードパッケージはデュアルコアCPUのCore i5-3210M(2.5GHz/最大3.1GHz、3次キャッシュ3Mバイト)、プレミアムパッケージとプラチナパッケージがクアッドコアCPUのCore i7-3612QM(2.1GHz/3.1GHz、3次キャッシュ6Mバイト)を搭載する。
データストレージはすべて750GバイトHDD+キャッシュ用32GバイトSSD(ISRT対応)のハイブリッド構成を採用、15.6型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1920×1080ドットに対応する。
スタンダードパッケージとプレミアムパッケージは、システムメモリが4Gバイト、外付けグラフィックスがGeForce GT 630M(グラフィックスメモリ1Gバイト)、光学ドライブがDVDスーパーマルチとなるのに対し、プラチナモデルはシステムメモリが8Gバイト、外付けグラフィックスがGeForce GT 640M(グラフィックスメモリ2Gバイト)、光学ドライブはBlu-ray Discドライブとなる。
インタフェース類は、XPS 14とほぼ共通するがUSB 3.0が3基となる(うち1基は電源オフ時の給電に対応)。バッテリーは9セルのリチウムポリマー式で容量は65ワットアワーだ。最小構成時のバッテリー動作時間は最大で8時間11分。
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