PUPdate流 HDD大研究Maxtorが提案する外付けHDDの決定版 〜Personal Storageシリーズ〜(1/2)PCUPdate編集部では、大容量HDDに関するレビュー、ベンチマークテスト、使いこなし、他のハード・ソフトとの連携などを強力に紹介していく連載を開始する
近年のパソコン活用法を考えると大容量記憶装置というものは必要不可欠だ。データ容量が700MバイトのCDに至っては今や当たり前のように使用されており、最大9Gバイトというデータスペースを持つDVDに移行しつつある。しかし、最も目覚しい進歩を遂げているのがHDDだ。その勢いはとどまることを知らず容量では300Gバイト超、データ転送速度においても150Mバイト/sが主流になるほどだ。 このコーナーでは市場の中でも信頼性、実績とも抜群なMaxtor製品を中心にHDDの新しい使い方を提案していきたい。
大容量記憶装置としてのHDDというと、一般的にはIDEをはじめとしたベアドライブを連想することが多い。コンシューマー向けメーカーPCでも大容量化は進んでおり、スタンダードバージョンでも80Gバイト、120Gバイトといった内蔵HDDを搭載しているほどだ。 HDD容量の増大の背景にはPCに対するユーザーの扱い方の変化があるようだ。これまでの表計算、Wordでの文章作成だけではなく、DV編集、音楽編集など、ギガ単位の大きいファイルを操作することも多くなってきているのも理由の一つだろう。 そのようなファイルの場合、いくら120Gバイト HDDを搭載していても作業を繰り返せばアッという間に容量不足に陥ることは明白だ。HDD容量が足りなくなれば、これまでのデータを光学メディアに書き込んだり、それでもダメなら分割したりと工夫をしなければならないケースも多いだろう。 光学メディアも便利な記憶媒体なのだが、書き込みオンリーのRメディアでは再編集するときにもう一度HDDに落とす必要があるし、リライト機能を持っているRWメディアでもDVD使用で最大10Gバイト未満と容量が少なめだ。そこで必要になってくるのはより大容量のHDDを追加するという方法だ。
その場合まず頭に浮かぶのは内蔵HDDの増設だ。IDEの場合は通常4台までの増設が可能だが、実際には光学ドライブのために1〜2ポート程度はふさがっている。少数の増設でよく、PC周辺のスペースを確保したいなら、内蔵という選択肢がベストだろう。 また内蔵するにしても、別途IDEカードを増設するなど、いくつも方法がある。増設したいディスク容量や、その使用環境に確実に合わせた選択をしたいものだ。 さて、今回注目するのは外付けHDDだ。別途ファイルサーバを立てる必要もなく、USBやIEEE1394など、身近にあるインタフェースを使って接続することができるので増設も容易だ。設置台数も外付けHDDならUSBをデイジーチェーンしたときの最大接続数の理論値が127台、IEEE1394で63台と事実上、全てを使い切ることは不可能といってもいいだろう。 筐体も辞書程度の大きさなので設置場所に困ることも少ない。また、このサイズなら持ち運びも苦にならず、大容量データを手軽に移動させることだってできるのだ。
SCSIやIDEとは違い、USB 2.0やIEEE1394は標準化されつつあるインタフェース。接続もポート同士を繋ぐだけと手軽に増設できるのが魅力だ(クリックすると拡大します)
今回紹介するMaxtorのPersonal Storageシリーズだが、ディスク容量の違いやインタフェースのバリエーションも豊富でラインアップも充実している。中でも注目したいのが昨年10月に発表された「Personal Storage5000」シリーズだ。ディスク容量が最大250Gバイトのモデルもあり、全機種で採用のワンタッチでファイルのバックアップコピーが作成できる「Maxtor OneTouch」が搭載されているのも特徴。ここでは数あるラインアップの中でも、特に人気が高い「Personal Storage 5000DV」にスポットを当ててみよう。
[中山一弘(ユータック), ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. PUPdate流 HDD大研究FEED BACKピックアップ
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