「VAIO Pro 13」――さらにハイスペックを軽快に持ち運べる“14春モデル”徹底検証:最新PC速攻レビュー(1/4 ページ)

» 2014年03月11日 11時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・高性能CPU、高速PCIe SSDを選択可
・薄型軽量でバッテリー駆動時間も長い
・液晶の画質、音質もハイレベル
ココが「×」
・集光によりIPSでは視野角が少々狭い
・キーボードの中央部が少々たわむ
・Photoshop Elements 12を省けない

はじめに:PCIe SSDで爆速のVAIO Pro 13がより高性能に進化

ソニーの13.3型モバイルノート「VAIO Pro 13」

 数あるVAIOノートの中でも、パフォーマンスとモビリティを高度に両立した製品として人気が高いのが、13.3型クラムシェルノートの「VAIO Pro 13」だ。

 最軽量構成で約940グラム(タッチパネル搭載で約1060グラム)の薄型軽量ボディに、最長で約13時間駆動をうたうバッテリー、PCI Express接続で非常に高速なSSD、「トリルミナスディスプレイ for mobile」と呼ばれる色鮮やかなフルHD液晶ディスプレイ、そしてソニーおなじみの音響技術など、妥協のない仕様を誇る。

 「ソニーが発売するVAIO」としては最終世代になるこの2014年春モデルでは、店頭販売向けの標準仕様モデル、ソニーストアで取り扱う直販限定のVAIOオーナーメード(VOM)モデルともにスペックが強化された。標準搭載の無線LAN機能が高速なIEEE802.11acをサポートしたほか、フォトレタッチソフトのPhotoshop Elements 12が付属(VOMモデルにも付属)し、VOMモデルのCPUに従来より高速なCore i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)が加わっている。

 今回はハイスペックな構成の最新VOMモデルを入手できたので、性能面を中心に実力をチェックしていこう。CPUのCore i7-4650U(1.7GHz/最大3.3GHz)は、内蔵グラフィックスに標準的なUltrabookより高性能なIntel HD Graphics 5000を採用する。また、8Gバイトのメモリ(DDR3L-1600/デュアルチャンネル)、PCI Express 2.0 x4接続の高速な256GバイトSSDを搭載するなど、1キロ前後のUltrabook/薄型軽量ノートPCとしては突出したハイスペックな仕上がりだ。

ボディと製品概要:妥協なき性能を薄型軽量ボディに凝縮

ボディはシンプルですっきりとしたデザインだ。パームレスト素材にはアルマイト処理のアルミニウムを採用している。天面の素材はカーボンファイバー(UDカーボン)で、中央部に「VAIO」ロゴがあしらわれている。タッチパネル搭載の評価機は本体サイズが322(幅)×216(奥行き)×12.8〜17.2(高さ)ミリ、重量が約1060グラムだ。タッチパネル非搭載モデルでは、厚みが11.3〜15.8ミリとさらに薄く、重量も約940グラム(構成によって多少異なる)まで軽くなる
天面(写真=左)だけでなく、底面(写真=右)にも大きな「VAIO」ロゴを備えた、「360度見られること」を意識したデザインだ。この天面と底面の素材は、単一方向に繊維をそろえたUD(Uni Directional)カーボンを採用している。繊維を縦横に織り込んだ通常のカーボン素材(クロスカーボン)より剛性が高く、剛性を確保したまま薄型軽量を実現できている
外装を上下から包むように組み合わせ、断面を六角形の形状にして剛性を高めた「ヘキサシェルデザイン」は健在(写真=左)。背面の「SONY」ロゴがあるバーはアルミニウム素材で、このバーがボディの剛性を助けている(写真=右)
左側面は、排気口の奥にACアダプタ接続用のDC入力端子がある(写真=左)。多くの端子が右側面に集中している(写真=右)。手前から、SDXC対応SDメモリーカードスロット、ヘッドフォン出力/マイク入力兼用端子、2基のUSB 3.0(奥側は電源オフチャージ対応)、HDMI出力という内容だ。IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(最大送受信速度867Mbps)、Bluetooth 4.0+HSも備えている
1920×1080ドット表示(フルHD)の13.3型ワイド液晶ディスプレイは、広視野角のIPSパネルに専用カラーフィルターを導入して広色域を実現した「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用し、明るく鮮明な表示だ(写真=左)。超解像技術を含む映像高画質化エンジン「X-Reality for mobile」も備える。バックライトからの光の向きを制御する「集光バックライト」により、少ない電力でも正面から見て明るく見えるよう工夫している(その一方で、通常のIPSより視野角が少し狭く見える)。10点マルチタッチに対応したタッチパネルを採用し、画面に直接触れて操作可能だ。画面上部には、高感度に強い"Exmor R for PC" CMOSセンサー採用のHD Webカメラ(有効92万画素)を搭載する。画面を開くと、パームレストの先端が設置面近くの低い位置になるよう角度がつき、キーボードが打ちやすくなる(写真=右)。チルト角度は約130度弱まで開く
液晶ディスプレイを開いた状態で本体後部をのぞくと、ステレオスピーカーと吸気用の細かい穴が開いているのが分かる(写真=左)。音質にもこだわっており、xLOUD、CLEAR PHASE、S-FORCE Front Surround 3D、VPT、Voice Zoom、Sound Optimizerといったソニー独自の音響効果技術をふんだんに盛り込んでいる。ClearAudio+モードを選択することにより、音楽/映画コンテンツに対してこれらの効果を最適に組み合わせた音質で楽しめるのが便利だ(画像=右)
6列仕様のアイソレーションキーボードを採用(写真=左)。キーピッチは実測で横約19ミリ、縦約18.5ミリと余裕があり、キーストロークも約1.35ミリと深めに確保されている。キートップは若干の凹みがあって指を置きやすい。中央部が少々たわむが、タッチ感はおおむね良好だ。キーボードバックライトも搭載し、標準では周囲が暗い場合に自動で点灯する(写真=右)。常に点灯させたり、点灯させない設定も可能だ
左右のボタンを一体化したタッチパッドは、105(横)×65(縦)ミリと十分に広い(写真=左)。タッチパッドの下にはNFCを内蔵している。タッチパッドにはシナプティクス製のドライバが導入されており、2本指でのスクロール機能や拡大/縮小機能などが標準で有効になっている(画像=右)
公称のバッテリー駆動時間は約10.5〜13時間(仕様により異なる)。バッテリーは内蔵され、ユーザーによる交換はできない(写真=左)。ACアダプタは実測のサイズが39(幅)×104(奥行き)×27(高さ)ミリとコンパクトで、電源ケーブル込みの重量は215グラム(実測)と軽い。ACアダプタにはUSBポート(出力5ボルト/1アンペア)があり、スマートフォンなどを同時に充電できる。オプションで本体底面に増設する37ワットアワーの拡張シートバッテリー「VGP-BPSE38」を用意(写真=右)。装着時は重さが約290グラム増え、厚みも増すが、公称のバッテリー駆動時間は最長で約26時間まで延びる(写真=右)
ACアダプタのUSBポートに接続して使える小型無線LANルータ「VGP-WAR100」をオプションで用意。サイズは39(幅)×33(奥行き)×26.5(高さ)ミリ、重量は約20グラムだ。ACアダプタ本体と合体すると、スティック型ACアダプタのような細長い形になるため、持ち運びの際も邪魔にならない

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