産総研の最新AIスパコン「ABCI 3.0」、一般提供スタート 国内トップクラスの性能で生成AI開発を支援
産総研グループは1月20日、AI開発向けのスーパーコンピュータ「ABCI 3.0」(AI橋渡しクラウド3.0)の一般提供を始めた。国内における生成AIなどの最先端技術の研究・開発に貢献するとしている。
ABCIは、AI技術開発を発展させるため、産総研が設計・開発を行った大規模AIクラウド計算システム。2021年5月から運用しており、これまでにも「ABCI 2.0」を活用した国内機関が世界トップレベルの大規模言語モデルの構築に成功するなどの成果を上げていた。一方、生成AIの開発需要が急拡大したことで、利用するまでの待ち時間の長時間化や、必要なリソースが確保できないなどの課題があったという。
このような背景を受け、産総研はABCI 2.0の後継システムであるABCI 3.0を整備。日本ヒューレット・パッカードの技術を採用し、産総研が設計・開発にあたった。24年10月から段階的に導入し、各種調整を経て25年1月20日に一般提供を始めた。
ABCI 3.0には、最新GPU「NVIDIA H200 SXM5」をサーバ1台当たり8基、計766台・6128基搭載。これにより、ピーク性能は、半精度で6.2EFLOPS(従来比約7倍)、単精度で3.0EFLOPS(従来比約13倍)、倍精度で415PFLOPS(従来比約7倍)となった。また、1セルに4bitの情報を保存する「QLC」タイプのフラッシュメモリを採用したフラッシュストレージを搭載し、物理容量は75PBに。ストレージ容量と理論読み書き性能が2倍以上増え、設置スペースの省スペース化も実現している。
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