Microsoft、ゲームのアイデア出し支援AIモデル「Muse」を発表
米Microsoftは2月19日(現地時間)、ゲーム開発者とプレイヤーを支援する新たな生成AIモデル「Muse」を発表した。ゲーム開発者が創造性を高め、新しい可能性を開くことを目的としているという。
Museは、Microsoft ResearchがXbox Game StudiosのNinja Theoryと共同で開発した「World and Human Action Model」(WHAM;ゲーム世界と人間の行動をモデル化するAI技術)。Ninja Theoryのマルチプレイヤーバトルアリーナゲーム「Bleeding Edge」(4対4のオンライン対戦ゲームで、多様なキャラクターがチームで戦うアクションゲーム)の、10億以上の人間のゲームプレイデータ(ビジュアルとコントローラの操作)に基づいてトレーニングされた。このデータは、50万件近くの匿名化されたゲームセッションから抽出されており、7年分のゲームプレイに相当するという。
Museは、3Dゲームの世界や物理法則、プレイヤーのコントローラ操作に対するゲームの反応を詳細に理解しており、ゲームプレイを生成し、ゲーム開発者を支援することが可能だとMicrosoftは説明する。同社は、責任あるAIの原則に基づいてMuseを開発しており、公平性、信頼性、安全性、プライバシーとセキュリティ、包括性、透明性、説明責任を重視。ゲーム開発者の創造性を支援し、ゲーム開発の新たな可能性を拓くことを目指しているという。
まだ初期段階の研究ではあるものの、古いゲームを新しいデバイスでプレイできるように最適化したり、新しいゲームプレイ体験を迅速にプロトタイプ化したり、既存のゲームへの新しいコンテンツの導入を可能にしたりする。開発における重要な課題は、一貫性、多様性、永続性の実現だった。将来的には、プレイヤーがコンテンツの作成に参加することも可能になるかもしれないという。
Museのモデルの重み、サンプルデータ、インタラクティブインタフェースは、現在Azure AI Foundryで実験用として公開されている。
一般のプレイヤーがMuseを体験できる機会として、Copilot LabsでAIゲームの短いインタラクティブな体験版が間もなく公開される予定だ。
Microsoftは、MuseをはじめとするAI技術を活用し、ゲーム開発の可能性を広げ、プレイヤーに新たなゲーム体験を提供することを目指している。今後は、古いゲームの復刻や、AIによるゲーム制作支援など、さまざまな分野での応用を視野に入れている。
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