Google、「Gemini」開発遅延で焦りか 共同創業者ブリン氏が“全力投球”促す
米Googleの共同創業者セルゲイ・ブリン氏が過去数カ月間、同社のAI部門の主要従業員に対してAIモデル「Gemini」に全力を注ぐように促していたことが分かった。事情に詳しい2人の関係者がロイターに明らかにした。
ブリン氏は4月に数百人の従業員に演説した際、Google傘下のAI開発企業Google DeepMindに対して開発を加速させるよう促したという。
Geminiは2025年11月に競合他社のAIモデルに対して優位に立ったものの、米Anthropicと米OpenAIがそれぞれ自社製品をアップデートしたことで再び後れを取った。Googleは8月に予定していたGeminiの旗艦製品の公開を2カ月延期している。複数の情報筋によれば、コーディングなどの性能で競合他社に後れを取っていることが社内試験で判明したためだ。
ブリン氏はGoogleで役員の肩書を持っていないものの、AIモデルの学習に非公式な形で影響を与え続けてきた。この数カ月間は主要従業員に対し、最先端の製品に追いつく必要があると繰り返し訴えてきたという。
情報筋によると、ブリン氏は共同創業者としての権限を生かし、「再帰的自己改善」(RSI)という自律的な自己改善能力を持つ技術の開発に対する経営資源配分を進めてきた。
Googleはブリン氏へのインタビューの依頼を断った。
Googleの親会社である米Alphabetは8月5日、Google DeepMindのデミス・ハサビスCEOが会長となり、後任にコレイ・カブクチュオール氏が就任する人事を発表。一方、Geminiの技術面での共同責任者を務めた2人の従業員が、スタートアップ企業を共同設立するために退社した。
これらの人事と合わせた組織改編にはGoogle DeepMindの一部のチームを、Google本体へ移管することも盛り込まれていたという。
Googleは、ブリン氏の同社に対する最近の関与、Google DeepMindの組織変更などに関するロイターの質問への回答を拒否した。
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