米Googleは3月5日(現地時間)、昨年5月に発表したGoogle検索の実験的機能「AI Overview」(日本では「AIによる概要」)に、「Gemini 2.0」を導入したと発表した。まずは米国で、「Google One AIプレミアム」プラン加入者がGoogle Labsで利用可能になる。
これにより、Google検索上でもコーディングやマルチモーダルなクエリなどの質問をすると、AIによる概要が表示されることが多くなる。
さらに、「Google Labs」で新機能「AI Mode」の実験を開始する。これは、より高度な推論、思考、マルチモーダル機能により、AI概要を拡張する新しい検索モードだとGoogleは説明する。Geminiアプリの推論AIのように、フォローアップの質問や、提示された関連Webリンクを使用してさらに深く掘り下げる質問をすることができる。
例えば、「スマートリング、スマートウォッチ、トラッキングマットの睡眠追跡機能の違いは何ですか?」と尋ねると、従来のAIによる概要が表示され、さらに検索タブの左端に「AI Mode」が表示される。
これをクリックすると、画像や関連リンク先を含むより詳細な説明が表示される。
その画面の下に表示される「Ask AI Mode」に、例えば「深い睡眠中に心拍数はどうなりますか?」などの関連する質問を入力すると、少し時間をかけて推論した結果が表示される。
AI Modeには、「query fan-out」という新技術を採用した。これは、Gemini 2.0のカスタムバージョンが、ユーザーの質問に対して、複数の関連検索を同時に実行し、それらの検索結果をまとめて理解しやすい応答を提供するというもの。質問のサブトピックや複数のデータソースに対して、同時に複数の検索を行い、それらの結果を統合して、ユーザーに幅広く、詳細な情報を提供するアプローチだ。
AIモードはまだ実験段階であり、改善の余地があるものの、複雑な質問や詳細な情報を求めるユーザーにとって貴重なリソースとなる可能性を秘めている。
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