半導体大手キオクシアホールディングス(HD)は7月3日、大容量で低消費電力の新型メモリのサンプル品の出荷を開始したと発表した。北上工場(岩手県北上市)第2製造棟の最先端設備を活用して生産する。顧客による性能評価などを経て、量産化も進める。AIの普及を支えるデータセンター向けの需要拡大に対応する。
同日、キオクシアHDは第2製造棟を報道陣に公開した。第2製造棟は2022年4月に着工し、25年9月から稼働を始めた。無人でメモリーを製造できる工場の内部は、さまざまな工程を担う半導体製造設備が並び、製品が自動でレールの上などを流れるように素早く動いていった。
第2製造棟では現在、高性能なメモリー製品をつくっている。今回、出荷を開始した新型メモリーは、データ処理速度が33%高く、消費電力も少ないなどの特徴があり、さらに性能が高い。第2製造棟がフル稼働すれば、北上工場の生産能力は第1製造棟のみの時と比べてほぼ倍増する。市場動向に合わせ、第2製造棟の未稼働エリアに設備を増やし生産能力を段階的に上げていく計画だ。需要動向次第で、第3製造棟の新設も検討する。
太田裕雄社長はAIの活用が急速に伸びていると説明した上で「第2製造棟で生産を拡大し、市場の成長に応えたい」と語った。(永田岳彦)
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
Special
PR