サダタローのゆるっとマンガ劇場
人気ホラーゲームの新作が発売中止? 告知投稿を見たマンガ家が感じた“モキュメンタリーの難しさ”(1/7 ページ)
8月7日発売予定の人気ホラーゲームシリーズ最新作である「日本事故物件監視協会3」(JSP3)に関する、あるX投稿がちょっとした物議を醸しています。
本作は実在する心霊スポットで間違い探しをするというゲーム。そのゲーム公式Xアカウントが6月22日に「特定団体からの圧力」や「開発データ内への情報混入」を理由に、JSP3の発売の延期、または開発中止の可能性があると公表したのです。
SNSでは本作の発売を待っていた人だけではなく、その物騒な内容に対しても不安の声が上がりました。複数のゲーム専門メディアが「発売中止か?」という形で取り上げていたので、ご存知の方も多いと思います。
しかし2日後の24日には予定通りリリースされるという告知がされました。一安心ですが、今度は一連のポストが「モキュメンタリーではないか?」と感じていた人達から批判の声が上がりました。
モキュメンタリーとは、フィクションをドキュメンタリー形式で、まるで事実であるかのように見せる演出方法。JSP3に関する一連のポストは、このモキュメンタリーを用いた宣伝だったのではないか。そう捉えられたことで、SNSでは「(モキュメンタリーにしては)品がない」、あるいは実在の宗教団体を想起させる内容に「ライン超えだ」という声も上がっています。
個人的には、モキュメンタリーは、事実ではないことが分かっているからこそ面白いと思っています。事実じゃないのにリアルだからこそ魅力的で、そこがドキュメンタリーとは決定的に違う点だと思います。
しかし、JSP公式は今回の件が事実かフェイクか明言しておらず、判断は完全に見る側に委ねられています。このように内容がフェイクかどうか分かりにくい点も批判の理由になっているように感じます。
今回の投稿がモキュメンタリーなのであれば、個人的には少し残念です。あまりにリアルすぎると、今回のように「そもそもモキュメンタリーなのか?」と疑う必要が出てきて、あまり楽しめないからです。モキュメンタリーにおけるフィクションとリアルのバランスに関する難しさを、今回のJSP3の件で考えさせられたボクなのでした。
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漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる~く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。
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