プロジェクトマネジャー(PM)が組織に生成AIを導入するため“今すぐできる”3つのこと――米Googleが公式ブログで、こんなチェックリストを公開している。組織全体のタスクやスケジュールを管理するPMは、組織のAI活用も促進できると指摘。AI導入のためのヒントなどを紹介している。
Googleは「プロジェクトチームのメンバーは、一部例外はあっても、ほぼ全員がPMと定期的に連絡を取り合っている」と指摘。PMがAIを活用し、その実践例を見せることで、チーム全体のAI導入につながるという。
そのうえで、Googleがチェックリストに挙げたのは、以下の3点だ。
1)プロンプトのスキルを向上させる。
2)学んだことをプロジェクトチームと共有する。
3)AIで要約を作成する習慣を身につける。
例えば、AIに指示を出すプロンプトの技術を高めると、より的確な回答を得られるようになる。ブログでは、チャットAIにタスクを会話形式で伝え、返答から改善点などを見つけプロンプトを調整する方法を紹介。他にも、GoogleのチャットAI「Gemini」に関し、プロンプトのテクニックをまとめた公式資料も提示している。
2つ目の学びの共有に関しては「進行中のプロジェクトは、チームメンバーが生成AIの新しいスキルを試し、自信をつけるために最適な機会」と説明。プロジェクトでのAIに関する知見を集約・共有する際には、ユーザーが読み込ませた情報をもとに、AIが質問に回答したり要約したりする「NotebookLM」も活用できるとした。
3つ目のAIによる要約の一例としては、調査系の書類の要点をまとめ、他のスタッフと共有する使い方を紹介。会議メモからアクションアイテムをリスト化することも、タスクの整理に有効という。
「生成AIの開拓者になる最善の方法は、自信を持って頻繁に生成AIを使ってみることだ。プロジェクトマネジャーは予算編成からマーケティングまで全てに関わるため、生成AIを試す方法は無限にある」(Google)
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