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「まるで人間」 OpenAIの新モデル「GPT-Live」のトーク力が話題 間を空けずに考えながら会話できる(1/2 ページ)

» 2026年07月10日 16時45分 公開
[梅林日奈子ITmedia]

 米OpenAIが7月8日(現地時間)に提供を始めた音声会話向けモデル「GPT-Live」がXで話題だ。同社はこれまでも音声会話モデルを提供していたが、聞き取りと発話を同時に行う新アーキテクチャにより「会話が自然すぎる」などの声が上がっている。

photo スマホアプリを通して話すGPT-Live(OpenAI)

 GPT-Liveは、出力を生成しながら入力を処理し続ける「全二重アーキテクチャ」により、会話の途中に自然な相づちを挟んだり、話すテンポを調整したりできる。Web検索や深い推論が必要な質問は、バックグラウンドでGPT-5.5などの別モデルに委任し、その間も会話を続けられる。

 X上では提供開始以降、GPT-Liveとの会話の自然さに驚く投稿が相次いだ。「フィラー(つなぎ言葉)まで使いこなす」「こっちが話してる途中で口を挟んでくるし、含み笑いやアクセントが人間みたい」「会話がオーバーラップしたときのやりとりが自然すぎ」といった声が目立つ。中には「英会話に関してはむしろAIの方が良い」として、その自然さから英会話事業への影響を懸念する声もみられた。

 一方で、応答の内容については「人格はユーモアセンスに乏しい」「人間的なユーモアを求めるととんちんかんになる」といった物足りなさを指摘する声も複数上がった。

GPT-Liveは何が進化したのか

 従来のChatGPT音声モードはターン制が基本だった。ユーザーの声を文字起こしし、大規模言語モデルで応答を生成し、再び音声に戻す「カスケード型システム」は、3つのモデルをまたぐため応答が遅かった。単一モデルで処理する「ターン制音声モデル」では、会話は滑らかになったものの、ユーザーが話し終えるのを待つ必要があり、短い沈黙や背景の雑音を発言の終わりと誤認して不自然に割り込むことがあった。

 GPT-Liveは出力を生成しながら入力処理を続ける。「話すか、聞き続けるか、待つか、割り込むか、ツールを呼び出すか」という会話上の判断を1秒間に何度も繰り返す。これにより、やりとりがより自然になり、会話のテンポも保ちやすく、ライブ翻訳もできるという。

 また、ゆっくり考えて話したいときには会話のペースを調整するよう指示したり、ニーズに合わせて会話の推論レベルを選択したりできる。聞くよりも目で見た方が早い「天気、株価、スポーツ」の話題については、会話中にビジュアルで情報を表示することが可能だ。

photo 天気を聞いたらビジュアルで示してくれる(OpenAI)

 iOS、Android、Web版のChatGPTで世界中に順次展開しており、有料のGo、Plus、Proプランでは「GPT-Live-1」、無料プランでは「GPT-Live-1 mini」が音声モードの標準モデルになる。

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