「ネコ型配膳ロボ」開発元、新作は“イヌ型4足ロボ” 階段をスタスタ、悪路でも巡回・配送をお手伝い(1/2 ページ)
ネコ型配膳ロボット「BellaBot」で知られる中国Pudu Roboticsは12月3日、“イヌ型”をうたう産業用4足歩行ロボット「PUDU D5」を発表した。悪天候下や不整地での巡回点検や配送補助といった用途での利用を見込む。同日から東京ビッグサイトで開催中のロボット展示会「2025国際ロボット展」で実機を展示した他、階段を上り下りするデモも披露した。
PUDU D5は屋外や不整地での利用を想定した自律型4足歩行ロボット。歩行速度は最高で秒速5m程度で、階段など段差の上り下りも可能だ。本体に120度魚眼カメラ4基を搭載し、360度全方位の物体を認識しながら行動できる。さらに前後にも2基のLiDARセンサーを搭載し、障害物を検知・回避しながらの移動が可能。背面には最大30kgまでの荷物を載せることもできる。
足先に車輪がついた通常モデルとそうでないモデル「PUDU D5-W」が存在し、前者は30cmまでの段差を乗り越えられる他、上り坂であれば25度、下り坂は45度の傾斜で走行可能。1回の充電での稼働時間は2時間半から3時間程度。
一方のPUDU D5-Wは25cmまでの段差を乗り越えられる他、上り坂であれば30度、下り坂は45度の傾斜に対応する。1回の充電での稼働時間は2時間から3時間程度。いずれも、荷物を載せた場合でも2時間以上は動作するという。
どちらもIP67の防塵・防水性能を持つ他、マイナス20度から55度の環境下で安定稼働する。大規模言語モデルを活用した音声認識機能も備え、口頭でのやりとりも可能。ただしリリース時点では簡単な指示に対応できるにとどまり、今後機能を拡張していくという。
SoCには「NVIDIA Orin」と「RK3588」を採用し、最大で275TOPS(1TOPSは毎秒1兆回)の演算性能を持つ。Orinは主にAI関連機能などの処理を、RK3588は外部ソフトウェアとの連携を担う。さらに、ロボットの遠隔管理ツールも別途提供する。
国際ロボット展の現場では、コントローラーによる操縦も一部交えつつ、通常モデルによる自律歩行や、階段の上り下りを披露した。脚を動かすことで車輪の向きと直角の方向に横歩きする様子や、犬のように後ろ脚を折り畳み“おすわり”する姿も見せた。現地では披露しなかったが、転倒した状態から跳ね起きるように立ち上がったり、バック宙したりすることも可能という。
グローバルでは同日から、日本では規制対応のため2026年4月ごろから提供予定。詳細は未定だが、日本での実売価格は600万~700万円程度になる見通し。同社のチョウ・トウCEOによれば、悪天候下や危険地域など、これまでの同社製ロボットでは対応しにくかった領域にも進出する目的で開発したという。販売目標については「今後開発するものも含め、4足ロボット全体でまずは1000台」(トウCEO)とした。
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