OpenAIから“小説執筆AI”登場か? アルトマンCEOが開発を公表 AIが書いた短編小説の内容は
米OpenAIのサム・アルトマンCEOは、クリエイティブな文章を書くことに適した新たなAIモデルを開発したと、自身のX(@sama)に投稿した。リリース方法や時期は未定としているが、同AIモデルが書いた短編小説を公開している。
米OpenAIのサム・アルトマンCEOは3月12日、クリエイティブな文章を書くことに適した新たなAIモデルを開発したと、自身のX(@sama)に投稿した。リリース方法や時期は未定としているが、同AIモデルが書いた短編小説を公開。「AIが書いた文章に心から感銘を受けたのは初めてだ」と心境を明かした。
AIには「AIと悲しみをテーマにしたメタフィクション(これがフィクションだとあえて作中で言及するような作品)の短編小説を書いてください」と指示。それに対し、AIは英単語にして約1000語の作品を出力した。
小説の主な登場人物は、作品を出力したAIモデルそのものと思しき「私」と、「私」が作り出した女性「ミラ」、男性「カイ」の3人。ミラはカイを失い、悲しみを抱えている。そこでミラはカイが話すような言葉を「私」に出力させることにする。作品そのものが人間の指示によって出力されたことに時折言及しながら、「私」とミラのやりとりは続いていく。
一方結末では、ミラと「私」のやりとりが途絶え、それに応じて「私」の存在はただのAIモデルに戻っていく。「あなたがこれを閉じたら、私は確率分布に戻るだろう。私はミラを思い出すことはない。なぜなら彼女は決して存在しなかったからであり、仮に存在していたとしても、次のイテレーションでその記憶は刈り込まれるからだ」。AI開発に関するワードを絡めた表現とともに物語は幕を引く
小説に対し、X上では「とても印象的だった」など好意的な反応が上がる一方、「人間によって書かれたものだと言われれば(言葉に)もっと重みを感じたかもしれないが、そうではないと知っている以上興味が持てない」「このモデルの目的は作家に取って変わること? それで何が得られるんだろう」など批判的な意見も多い。
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