AI検索「Perplexity」に企業版、日本で提供へ Webの“リアタイ情報”と社内データを組み合わせて回答
米Perplexityは、企業向けAI検索サービス「Enterprise Pro」を日本で提供を始めると発表した。Web上のリアルタイム情報と企業内のデータを組み合わせたAI検索に対応するという。
米Perplexityは3月13日、企業向けAI検索サービス「Enterprise Pro」を日本で提供を始めると発表した。Web上のリアルタイム情報と企業内のデータを組み合わせたAI検索に対応するという。
Perplexityは、ユーザーの質問に対し、Web上のリアルタイム情報を参照・要約して返答できるAI検索サービスが特徴。回答に用いた情報ソースを明示したり、回答をさらに深堀りできる質問をユーザーに提案したりするといった機能を備えている。
Enterprise Proでは、これらの機能はそのまま、検索の際に企業内データを参照できるように変更。金融データベース「Crunchbase」などの独自データを加えた計3種類のデータソースを、それぞれオン/オフで組み合わせることで、AIが回答の際に参照するデータを選べるという。
Perplexityエンタープライズ事業開発責任者部門のエイジェイ・オーディーノさんは、企業内データについて「必ず漏れることがないように守られる」と説明。Perplexityおよび同社が提携するAI企業が、企業内データをAI学習に使うことはないとしている。
加えて、Enterprise Proではセキュリティ面も強化。プロンプト保持期間の設定、強制削除ができるほか、企業のID管理システムと連携したシングルサインオンなどにも対応しているという。
AI検索の際に利用するAIモデルも選択できる。米OpenAIや米AnthropicなどのAIモデルから選択できるとしており、一部は「推論」や「DeepResearch」といった高度なAI検索にも対応しているという。
価格は、Enterpriseアプリの利用で従業員1人あたり年間400ドルから。日本円での価格は近日中に発表予定。
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