OpenAI、ChatGPTでショッピングやトレンドなどのWeb検索機能強化
OpenAIは、ChatGPTのWeb検索機能に複数の改善を加えた。ショッピング検索やトレンド表示などで、無料ユーザーも利用可能だ。
米OpenAIは4月28日(現地時間)、「ChatGPT」のWeb検索機能に複数の改善を加えたとXで発表した。これらの改善は、ChatGPTが利用可能なすべてのPlus、Pro、無料、およびログアウトしたユーザーを対象に、本日から順次提供していく。
ショッピング検索機能
これまでもChatGPTのWeb検索はショッピング検索に使われてきたが、商品の詳細やレビューを画像付きで表示するようになる。また、販売ページへの直接リンクも提示する。
Google検索のようにトップに広告が表示されたりしない。「商品は個別に選択されたものであり、広告ではない」としている。
軽量な晴雨兼用傘を検索してみたところ、以下のような画像が表示された。情報源として、Yahoo!ショッピング、Amazon Japan、楽天市場、ハンズなどのオンラインショップの他、傘メーカーのWebサイトやnote上のレビューなども表示された。それぞれの情報源のWebページにも飛べるようになっている。
検索結果としてはGoogleショッピングでの検索の方が圧倒的に多数の候補が表示されるが、ChatGPTであれば対話しながら候補を絞り込んでいくことができる。なお、いずれの検索結果にも軽量傘で高評価を得ているモンベルの製品は表示されなかった。
トレンド検索とオートコンプリート
新たなプロンプトを入力する際、「検索」を有効にするとプロンプト枠の上に複数の“トレンド”が表示される。説明はないが、おそらくChatGPTのプロンプトに多数入力されているキーワードが反映されているようだ。Webブラウザの設定を日本語にしていると日本のトレンドが、英語設定だと英語のトレンドが表示された。
また、プロンプトの入力を始めるとオートコンプリートで候補が表示されるようになる。
引用の改善
ショッピングのところでも紹介したが、情報源へのリンクが改善された。ChatGPTは1つの回答について複数の引用を含めるようになったため、回答のどの部分がどこからの引用を参照しているかを明確に表示するために、新たな「ハイライト」も追加した。
WhatsApp内検索
1-800-ChatGPT(+1-800-242-8478)にWhatsAppメッセージを送信することで、最新の回答やスポーツのライブスコアなどの回答を得られるようになる。これも「ChatGPTが利用可能なすべての場所でアクセス可能」。
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