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「わんだふるぷりきゅあ!」はAI活用 彩色など効率化 東映アニメの決算資料から明らかに【追記あり】
東映アニメーションが、アニメ「わんだふるぷりきゅあ!」の制作で、AIを活用していたことを明らかにした。
東映アニメーションは5月16日に公開した2025年3月期通期(2024年4月1日〜25年3月31日)の決算説明資料で、24年2月から25年1月にかけて放送したアニメ「わんだふるぷりきゅあ!」の制作に、AIを活用していたことを明らかにした。
【追記:5月19日午後4時半】東映アニメーションは19日、決算資料を一部訂正した。資料内でアニメ「わんだふるぷりきゅあ!」にAI技術を活用しているように表記していたが、実際には利用していないとした。
出資先・Preferred Networks(PFN)との連携の一環として取り組みを紹介。わんだふるぷりきゅあ!を例に、PFNのAI技術を活用し、色の指定や色塗りミスの自動修正、動画中割の生成など、さまざまな作業の効率化を図っていることを明らかにした。
東映アニメーションは21年からPFNと協力し、AIでアニメ制作を効率化する取り組みを進めている。25年4月には、合弁会社の設立も視野にPFNへ出資。アニメ制作のさらなる生産性向上を図るとしていた。
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