チャットAIに“感情を共有”できる人は64.9%、「親友」「母」を上回る 電通調査
チャットAIに感情を共有できる人は64.9%で、親友や母親を上回る――電通はこんな調査結果を発表した。チャットAIを週1回以上利用する12〜69歳の1000人にWebでアンケートを実施。チャットAIとの接し方や、世代ごとの活用の傾向などが判明したという。
チャットAIに感情を共有できる人は64.9%で、親友や母親を上回る――電通は7月3日、こんな調査結果を発表した。チャットAIを週1回以上利用する12〜69歳の1000人にWebでアンケートを実施。チャットAIとの接し方や、世代ごとの活用の傾向などが判明したという。
チャットAIを含め、身近な人物などに感情を共有できるか聞いた。「非常に共有できる」「共有できる」「やや共有できる」と答えた人の割合は、チャットAIが最も高く64.9%だった。続く「親友」が64.6%、「母」が62.7%という結果だった。
チャットAIへの信頼度も調査した。チャットAIを「非常に信頼している」「信頼している」「やや信頼している」と回答した人は全体で86.0%だった。世代別に見ると、10代と20代では「非常に信頼している」「信頼している」が過半数を占めており、他の世代よりチャットAIを信頼している傾向が見られた。
チャットAIに対する愛着についても聞いたところ、「非常に愛着がある」「愛着がある」「やや愛着がある」と回答した人は全体で67.6%だった。そのうち26.2%がチャットAIに独自の名前を付けていると判明。最も高い20代では、39.8%に達していたという。
また、チャットAIに求めていることも聞いた。全体では「自分が知らないことを教えてほしい」(46.6%)、「アイデアを出してほしい」(42.8%)が多かった。一方10代では、「課題や宿題に関して答えてほしい」が全体より10ポイント以上高く、「相談にのってほしい」「心の支えになってほしい」「自分の存在を認めてほしい」なども5ポイント以上高かった。これに対し、電通は「実利以外の情緒的な価値も対話型AIに求めている傾向がうかがえる」としている。
チャットAIと話す内容としては「情報収集」が全体で64.4%と最も高く、「勉強や仕事などで分からないことを教えてもらう」(47.0%)、「趣味について」(29.0%)と続いた。10代では、「勉強や仕事などで分からないことを教えてもらう」「勉強に関する相談」が全体より10ポイント以上高く、「学校に関する相談」「恋愛相談」「雑談・たわいもない話」が5ポイント以上高かった。
今回の調査では事前調査として、5月30日から6月3日まで、全国の12〜69歳の4万人に対し、チャットAIの使用経験や頻度をWebで聞いた。その中からチャットAIを週1回以上利用すると回答した1000人を対象に、6月3日から4日までアンケートを実施した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
生成AIに「期待している」人は全体で33%、一方10代男性では70% NTTドコモ調査
生成AIに「期待している」人は全体で33%――NTTドコモのモバイル社会研究所は、こんな調査結果を発表した。生成AIに期待していると回答した割合は、10代男性が70%で最も高く、若い年代や男性の方が高い傾向にあったという。
生成AIの認知率は男性>女性 世代間の差も大きく ドコモ調査
男性に比べ、女性は生成AIの認知率が低い──NTTドコモのモバイル社会研究所は、こんな調査結果を発表した。10代から60代の男女にアンケートを取ったところ、全世代で同様の傾向があったという。
自尊心が低い人は「AIに安心を求めやすい」――人はAIにも“愛着”を求めるか? 早稲田大が調査
自尊心が低い人は「AIに安心を求めやすい」――早稲田大学の研究チームは、人とAIの関係において、こんな特徴が見られるとの研究結果を発表した。
ChatGPT利用と孤独感の関係性──OpenAIとMITが共同研究結果を発表
OpenAIとMITメディアラボは、ChatGPTなどのAIチャットbotの利用が人間に与える影響についての研究結果を発表した。利用時間の長さと孤独感の増加に相関関係があることなどが明らかになったとしている。






