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Claude Sonnet 4、100万トークン処理が可能に AnthropicがAPIをβ公開
Anthropicは、AIモデル「Claude Sonnet 4」の最大コンテキスト長を100万トークンに拡張すると発表した。数十の研究論文などを1度に処理可能になる。一部顧客向けにβ版として提供を開始し、20万トークン超の利用では価格を引き上げる。
米Anthropicは8月12日(現地時間)、「Claude Sonnet 4」の「Anthropic API」での最大コンテキスト長を100万トークンに拡張したと発表した。「これは従来の5倍の増加で、7万5000行を超えるコードや数十の研究論文を含むコードベース全体を1回のリクエストで処理できる」。
このサポートは、Tier 4およびカスタムレート制限を利用している顧客向けに、まずはAnthropic APIと「Amazon Bedrock」でパブリックβ版として提供する。Google Cloudの「Vertex AI」でも提供する予定だ。
この計算要件の増加を考慮し、20万トークンを超えるプロンプトについてはAPIの価格を調整する。
プロンプトキャッシングと組み合わせることで、長いコンテキストのClaude Sonnet 4のレイテンシーとコストは削減できるとしている。また、 100万トークンのコンテキストウィンドウはバッチ処理でも使用でき、さらに50%のコスト削減が可能だ。
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