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東大・松尾豊教授が設立のAIスタートアップ、80億円の資金調達 三菱UFJ銀行などから
AI研究者として知られる東京大学の松尾豊教授らが設立したAIスタートアップThird Intelligenceは、80億円の資金を調達したと発表した。
AI研究者として知られる東京大学の松尾豊教授らが設立したAIスタートアップThird Intelligence(東京都千代田区)は11月12日、約80億円の資金を調達したと発表した。三菱UFJ銀行などを引受先に、第三者割当増資を実施した。Third Intelligenceとしては、初の資金調達となる。
三菱UFJ銀行に加え、三井住友銀行、SBIグループ、博報堂DYベンチャーズから総額80億円を調達した。資金はソフトウェアエンジニアやAI研究者の採用などに充て、AIの開発体制を強化する。
Third Intelligenceは、松尾研究所(東京都文京区)が進めてきた一部のAI開発事業を切り出す形で、3月に設立されたAIスタートアップ。「各個人や組織が自らの目的や用途に応じて学習・成長させることを可能にする新しいモデル」をうたうThird Intelligence独自のAI「遍在型AGI」の実現を目指す。なお、松尾教授は、創業者およびChief Scientistとして同社に参画する。
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