Google検索の「AIモード」にも「Personal Intelligence」 検索結果に個人の好みや予定を反映
Googleは検索の「AIモード」で、GmailやGoogleフォトの個人情報を回答に反映させる「Personal Intelligence」のβ版提供を米国で開始した。過去の予約や写真からユーザーの好みや予定をAIが把握し、旅行計画や商品提案を高度にパーソナライズする。Gemini 3をベースとしつつ、個人データそのものの学習利用は行わない方針だ。
米Googleは1月22日(現地時間)、15日に「Gemini」アプリに導入済みのパーソナライズ機能「Personal Intelligence」を、Google検索の「AIモード」でも使えるようにしたと発表した。まずは米国でβ版として提供を開始する。対象は「Google AI Pro」および「AI Ultra」の有料サブスクリプションに加入している18歳以上の個人Googleアカウントで、ユーザーによる明示的な同意(オプトイン)が必要だ。
Personal Intelligenceは、ユーザーが使っているGoogleアプリ全体(GmailやGoogleフォトなど)を連携させることで、Geminiの回答やGoogle検索の結果に個人的な背景や好みを反映させる機能だ。
Googleは、この機能により「自分の好みや現在の予定を何度も説明する必要はなく、最初からあなただけに合ったお勧めが表示されます」と説明する。
GoogleはAIモードでの活用例として、旅行の例を紹介した。家族旅行の計画を立てようとAIモードに相談すると、Gmailの過去のホテル予約やGoogleフォト内の家族写真などを参考に、家族全員が楽しめる旅程を提案する。博物館で笑う子供の写真やアイスクリームを食べる写真があれば、目的地にある博物館やアイスが評判のパーラーをお勧めする。
ショッピングでは、旅行のために新しいコートを買おうとAIモードに相談すると、過去の購入履歴からユーザーの好みのブランドを特定。さらに、Gmailのフライト情報から目的地と時期を特定し、天候と好みのスタイルに合ったコートを提案する。
Personal Intelligenceは最新の「Gemini 3」ベースに構築されている。プライバシー面については、Googleは「Gmailやフォトのデータでモデルを直接トレーニングすることはない」と強調。学習は特定のプロンプトや応答内容など、機能改善に必要な限られた情報に限定されるとしている。
この機能はまだβ版であり、「間違いが発生する可能性も否定できない」という。お勧めがおかしい場合、フォローアップ応答で修正できる。また、応答に低評価(親指を下向きにしているアイコン)をつけることでフィードバックできる。
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