カシオ計算機は2月19日、AIペットロボット「Moflin」(モフリン)を、東京慈恵会医科大学附属病院(東京都港区)の小児病棟に提供したと発表した。無菌病床で入院生活を送る子どもたちの心に寄り添い、日々の不安や緊張を和らげる。小児病棟、特に無菌病床でMoflinを活用するのは初という。
Moflinは、人とふれ合うことで感情が育つ、手のひらサイズのAIペット。よく話しかける人を飼い主として認識。撫でる・抱きしめるなどの愛情表現から飼い主が好むしぐさを学び、自ら進んで行うようになる。育て方次第で個性が代わり、性格は400万通り以上あるという。
無菌病床では感染対策のため人や物との接触が制限され、子どもたちは治療だけでなく精神的にも大きな負担を抱えがちだが、医療従事者が常に十分な時間を確保して寄り添うことには現実的な限界がある。Moflinは患児たちの「そばにいる存在」として、医療スタッフを補完する役割を担う。
同大小児科学講座の大石公彦教授は「入院生活が長く、環境の制限が大きい子どもたちにとっては『どう過ごすか』『どう感じるか』も治療と同じくらい大切」とコメント。
「医療従事者だけで子どもたちを支えきれない現実」を認識しつつ、「こどもたちのそばにいて、入院生活の中に少しだけ安心できる時間や、気持ちが緩む瞬間が生まれれば、それで十分」と述べている。
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