OpenAI、月額100ドルのProプラン追加 Codexの利用枠に選択肢
OpenAIは、ChatGPTの「Pro」プランを拡充し、開発者向けAI「Codex」の利用枠を拡張した。月額1万6800円と3万円の2種を展開し、従来のPlusプランを大きく上回る利用量を提供する。レート制限を導入する競合のAnthropicに対し、明確な利用枠を提示することで、リソースを大量消費する高度な開発者層の取り込みを図る。
米OpenAIは4月9日(現地時間)、「Codex」の利用枠を大幅に拡張した「Pro」プランのラインアップの提供を開始した。ユーザーの利用規模に応じた2つのプラン、月額100ドル(日本円で月額1万6800円)と200ドル(月額3万円)の2種類のオプションを提供する。
月額100ドルのプランではPlusの5倍の利用枠、月額200ドルのプランではPlusの20倍の利用枠を提供する。さらに、どちらのプランにも最先端の「ChatGPT Pro」モデルの利用、「Codexへの最大アクセス」、最大レベルの「deep research」が含まれる。なお、100ドルのプランでは期間限定(5月31日まで)でCodexの利用枠が標準の5倍から最大10倍へと引き上げられる。
今回のアップデートにより、既存の「Plus」プラン(月額20ドル、日本では3000円)との役割分担も、より明確化された。Plusプランは日常的な安定利用を想定し、1日の集中的な利用よりも1週間を通じて分散してセッションを行えるよう利用枠が再調整された。それに対し、2種類のProプランは、長時間の高強度なコーディングセッションを行う開発者向けに設計されており、ヘビーユーザーが自身の利用規模に合わせて最適なプランを選べるようになっている。
なお、Plusプラン向けのCodexプロモーションは同日終了した。
この動きは、コーディング支援AI市場で競合する米Anthropicの「Claude Code」への対抗策とみられる。Anthropicは先日、同社の月額200ドルの最上位「Maxプラン」で、一部のユーザーが数万ドル相当のモデル使用量を発生させていることを問題視し、週次のレート制限を導入する方針を発表している。OpenAIは、利用枠を明確に定義し大規模なアクセスを許容するProプランの選択肢を拡充することで、制限強化に動かざるを得ない競合から、リソースを大量に消費するプロの開発者層を取り込む構えとみられる。
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