週末は「低く座る」 カギロイによる座椅子生活のススメ

普段、当たり前のようにオフィスで椅子に座って仕事をしているが、こたつの季節になると「床に座る」メリットを思い出す。インテリアショップ「カギロイ」では豊富な種類の座椅子を販売している。

» 2006年12月01日 21時11分 公開
[吉田有子,ITmedia]

 普段、当たり前のようにオフィスで椅子に座って仕事をしている。しかし、日本人はもともと椅子ではなく床の上に座る生活をしていた、ということをこたつに入ると思い出す。最近は和風のインテリアも流行中だが、自宅で週末を過ごすときは「低く座ってみる」のはどうだろうか(10月23日の記事参照)。

 東京都港区青山にあるインテリアショップ「カギロイ」の家具は、和風でモダンなデザインが特徴。現在「座椅子企画展」を行っているので、店内に一歩入ると、10種類以上の座椅子がまず目に入る。カギロイのWebサイト内にある「低座の暮らしのススメ」では「リビングを低い家具で揃えると、目線が下がって天井が高くなり、空間に広がりを感じることができます」と“低座”のメリットを説明する。

 カギロイ店内の座椅子は、座面の高さが5センチから、高いものでも20センチ程度。一般の椅子の座面が40センチ程度なので、20〜30センチ程度目線が低くなるわけだ。

カギロイ店内には多くの座椅子がある。一番手前は前後に揺れるロッキング機能のある「楽座」
「フロアチェア」。背面が空いているのは、正座したときに足を出すためだという。クッションカバーは取り外し可能だ

 座椅子に座って食事や作業がしたいときは、低い丸テーブルや文机と組み合わせる。これからの季節にはこたつと組み合わせる人も多いだろう。文机を使って読書でもしていると、明治の文豪になったような気分だ。

 「文机と座椅子を組み合わせたタイプは旅館に売れています」とカギロイの熊井修作店長は話す。文机の下には引き出しがついているが、引き出しの収納量はそれほど多くない。机の高さが低く、一般の事務机は高さ70センチ程度だが、その約半分だからだ。自宅で使う場合、書類や文具の多い人は別途収納家具が必要になるだろう。

丸テーブルと組み合わせる
文机と組み合わせる

 座椅子では座りにくいという人には、座面の高さが20センチ程度と少し高さがあるタイプも用意されている。この椅子を使うなら、文机などよりもやや高い、高さ40センチ程度のテーブルに合わせる必要があるが、座椅子よりは長時間座っての作業などもやりやすそうだ。

 普通の椅子に比べて、座面が床から約20センチと低めになる分、椅子前面のひざから下の足を置く場所の高さがやや低くなる。大柄な男性の場合は写真のように足を曲げるか、前に突き出す形になるだろう。ちなみに身長約150センチの小柄な筆者の場合は特に困らなかった。

やや座面が高い「H220チェア」
H220チェアに座ってもらった
これも座面が高いタイプ「takaza」

 なお、カギロイは12月20日まで港区南青山のライトボックススタジオ青山にてカギロイの全商品を展示する「全カギロイ」と素材企画展「木と竹」を開催している。

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