女子大生が作った“萌える”環境マニュアルエコプロダクツ2006

女子大生によるISO14001(環境ISO)の導入マニュアルが完成した。「中学生にも分かるように」というコンセプトでアニメ風の女性キャラクターが登場、解説してくれる。

» 2006年12月15日 19時40分 公開
[吉田有子,ITmedia]

 「ISO14001」は、企業活動や製品・サービスが環境にかける負荷を減らすためのマネジメント方法について定めている国際規格。トヨタやソニー、NTTドコモといった大企業も取得している。しかし、規格書が読みづらいなどの理由で、素人がすぐに理解するのは難しく、導入のための各種セミナーやコンサルティングなども行われている。

循環型社会形成共同研究チームは「エコプロダクツ2006」に出展していた

 そんな中、女子大生グループがISO14001(環境ISO)の導入までをやさしくまとめたマニュアルを作成した。タイトルは「おじさんのISOはつまらない! 20歳の女子大生が作った 日本一!? やさしい環境マニュアル」。宇都宮大学の陣内雄次助教授が指導する「循環型社会形成共同研究チーム」に所属する女子学生たちが執筆した。表紙には「I いつでも S そばに O 置いてね!!」と、可愛さもアピールする。

 既存のISO14001関連マニュアルが難しすぎるので、簡単に理解してもらうために作られたというこの冊子は、宇都宮市内にあるコミュニティービジネス支援施設「ソノヨコ」が環境経営に取り組む過程を描く。

表紙(左)と登場するキャラクターたち

 「みっちー」「ハルちゃん」など5人の女性キャラクターが登場し、イラストや図・写真をふんだんに取り入れている。このキャラクターが編集に参加した女子学生たちだ。

 そのうちの1人、「ハルちゃん」こと齊藤悠さんは「一番苦労したのは、自分と同じ学生に分かるようにではなく、もっと簡単に中学生にも分かるような言葉遣いで書くことでした」と話す。この冊子は500円で循環型社会形成共同研究チームのWebサイトで販売している。


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