冬本番の今、静電気が気になる方も多いだろう。特に精密機器を扱う企業では神経質にならざるを得ない。髪の毛も逆立つほどの静電気を「バチッ」とせずに放電するペンがあるのだ。
1月10日、11日と都内で開催している合同見本市「2007文紙フェア」で、文具メーカー35社が新製品の披露やデモンストレーションなどを行った。
静電気を除去するという「静電気強力除去ボールペン」をデモンストレーションしていたのは、「フエキ糊」を製造・販売する不易糊工業。糊が専門の同社だが、建築関連の「墨うち」に利用するための墨汁やペンなども販売しており、今回の静電気除去ペンもそうした筆記具の技術を活用したという。
静電気によるショックは、帯電した体が金属などに触れる際に、マイナス電子が大量にかつ急激に放電することから発生する。デモンストレーションしていた「静電気強力除去ボールペン」では、半導体の性質を持たせた半透明の樹脂が、放電速度を緩やかにするという。そのため、ペンを金属部分に触れさせるだけで、身体に帯電した静電気を衝撃を感じることなく放電できる――というわけだ。
それでは動画で、デモを確認してみよう。
このムービーをご利用いただくためにはFLASHプラグイン(バージョン8以上)が必要です。
会場スタッフによると、文具店でも販売しているが法人顧客の一括購入も少なくない。建築関連だけでなく、静電気を嫌う精密機械を扱う業者にも納入したという。なお、ボールペンタイプだけでなく、シャーペンタイプも販売。価格はいずれも945円だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.