図や絵の入ったWebページを直感的に共同で作成――企業で使う「NOTA」

Flashベースのソフトウェア「NOTA」は、文字色や大きさを自由に変更したり、画像や矢印を使ったりした文書を直感的にマウス操作で作成できる。ブラウザ経由で操作するので、Wikiのように共同で編集が可能だ。

» 2007年01月12日 20時19分 公開
[吉田有子,ITmedia]

 仕事でなんらかの書類を共同で作りたいとき、Wikiを使えばよいことを知っている人は多いだろう。しかしWikiは基本的にテキストベース。文字色や大きさを変更したり、画像を張り付けたりできるWikiもあるが、それぞれのWiki独自の文法を覚えなければいけない場合が多く、PC初心者にはとっつきにくい面もあった。

 そこで、PC初心者がいるグループでも、文字色や大きさを自由に変更したり、画像や矢印を使ったりといった文書を共同でまとめたいときに役立ちそうなのがFlashベースのソフトウェア「NOTA(ノータ)」だ。

NOTAの編集画面

 NOTAは、PC上で情報を集めてメモ帳のように保存できるソフトウェア「紙copi」などの作者の洛西一周氏が開発した、サーバにインストールして利用するソフトウェアで、ブラウザから操作できる。Flashを利用することにより、HTMLの文法が分からなくても、マウスを使って絵や写真などを自由にレイアウトしたWebページを作成できることが特徴。

 ペンによるドローイング、画像の貼り付け、WordやExcelファイルの貼り付けなどの基本機能のほか、ワンクリックでカウンターや掲示板などのプラグインを配置できる。複数の人が同時に編集することも可能だ。また、同じレイアウトのHTMLによるページも同時に作成できるほか、RSSも配信可能だ。

 これまで非営利目的で使える無償版「NOTA」が公開されていたが、サルガッソーが2006年12月27日に販売開始した有償版は営利目的にも利用できる。現在、無償版と有償版には機能の差はないが、有償版にはメールによるサポートが付属する。

 企業でNOTAを利用するなら、レイアウトや文字色・大きさを操作しやすいことから企業サイトの作成と管理、社内報や掲示板、ファイルのやりとりなどの社内コミュニケーション、ブレインストーミングや会議のまとめにホワイトボード代わりの利用などをサルガッソーは勧めている。同社の鈴木健代表は「位置を示すために、NOTAに地図を貼り、その上から矢印を描きこむなど、便利に使っています」と話す。

 NOTAの動作には、Apache、IISなどのWebサーバとPerl 5.8.0以上が必要。クライアント側にはFlash Player6.0〜9.0がインストールされているWebブラウザがあれば、OSは問わない。

 価格は、5人ライセンスパックで5万2500円。2年目以降の継続利用にはサポート料として年間1万500円が必要だ。同様に10人、20人、50人などのライセンスパックも用意している。

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