個人ユーザーも増えてきたシュレッダー、個人で使うからこそデザインで選ぶか、機能で選ぶかが悩みどころだ。フェローズが曲線的なデザインの製品と微裁断機能を備えた製品を発売した。
情報漏えい対策に必須のシュレッダー、個人のユーザーも増えてきた。フェローズジャパンはインテリアのようなデザインの「DS-2」と、A4用紙を3000片以上に裁断する「M-450Cs」「M-460Cs」の合計3製品を発売する。価格はDS-2が1万9950円、M-450Csが3万6750円、M-460Csが5万2500円。
DS-2は、曲線的なデザインが特徴のパーソナルシュレッダー。半透明なダストボックスには格子状のワイヤーメッシュを採用し、切り屑がどれくらいたまっているかを確認できる。また、裁断中にペーパー投入口周辺のクロムメッキ部に手が触れると、センサーが感知してカッターの回転を自動的に止める安全機能「セーフセンス」を搭載した。このほか、本体には手提げ用のハンドルも装備しており、ゴミ捨てが簡単だという。
裁断はクロスカット方式で、3.9×50ミリ(幅×長さ)で裁断する。連続裁断枚数は8枚。投入できる紙片の幅は229ミリまで。細断速度は毎分3.5メートル。連続使用時間は3分だ。本体サイズは380×305×420(幅×奥行き×高さ)。重さは6.1キログラム。消費電力は450ワット。ダストボックスの容量は18リットル。
一方、M-450CsとM-460Csは、2×8ミリでクロスカットする「マイクロシュレッド」が特徴で、A4用紙を3000片以上に裁断できるという。これまでフェローズのモデルでは3.9×30〜50ミリ程度が主流だった。新製品では従来モデルと比較すると倍以上細かく裁断できる――というわけだ。M-450Csの最大裁断枚数は7枚(M-460Csは10枚)、投入できる紙片の幅は220ミリ(同230ミリ)まで。裁断速度は毎分2.1メートル(同2.6メートル)。連続使用時間は8分(同10分)。
また、紙だけでなくCD-Rなどのメディアやクレジットカードなどのカード類も裁断できる。専用のスロットを用意しており、投入すると縦8ミリのストレートカットで裁断。専用カッターで裁断し、ゴミも分別して排出するようになっている。このほか、両機種ともにDS-2と同じく安全機能「セーフセンス」を搭載した。
M-450Csの大きさは350×265×568ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは15キロ。M-460Csの大きさ391×325×675ミリ、重さは21キロとなっている。
情報漏えい対策の盛り上がりで裁断の細かさに注目しがちだが、国内では裁断の細かさを決めた共通の規格も存在していない。ドイツ規格協会(DIN Deutsches Institut fur Normung e.V.)が制定するドイツ連邦規格では、裁断の細かさにもレベル付けしている。「ドイツの工業規格では、通常製品がレベル5〜6であるのに対して2×8ミリのマイクロシュレッドは一段階上のレベル4にあたる」。
また、必ずしも裁断の細かさだけがシュレッダーの性能ではない。フェローズによれば「裁断がそれほど細かくなくても、裁断屑を固める機能などを搭載することで情報漏えいを防ぐことができる」という。今回の製品には裁断屑を固める機能は搭載されていないが、そうした付加価値もシュレッダー選びの基準になりそうだ。
機種名 | DS-2 | M-450Cs | M-460Cs |
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価格 | 1万9950円 | 3万6750円 | 5万2500円 |
裁断形状 | クロスカット 3.9×50ミリ | クロスカット 2×8ミリ/ストレートカット 8ミリ (紙/メディア) |
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最大裁断枚数 | 8枚 | 7枚/1枚 (紙/メディア) |
10枚/1枚 (紙/メディア) |
投入幅 | 229ミリ | 220ミリ | 230ミリ |
裁断速度 | 毎分3.5メートル | 毎分2.1メートル | 毎分2.6メートル |
連続使用時間 | 3分 | 8分 | 10分 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
380×305×420ミリ | 350×265×568ミリ | 391×325×675ミリ |
重さ | 6.1キロ | 15キロ | 21キロ |
消費電力 | 450ワット | 350ワット | 480ワット |
ダストボックス容量 | 18リットル | 16リットル/2.4リットル (紙/メディア) |
24リットル/3.2リットル (紙/メディア) |
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