PFUがネットワークスキャナ発売、SDK提供で業務システムとの連携も可能に仕事耕具

PFUは8月6日、ネットワークスキャナ「fi-6000NS」の受注を開始した。価格は31万5000円。LDAPサーバと連携した利用者認証などのほか、9月下旬に提供するSDKを利用することで業務システムとの連携も可能だ。

» 2007年08月06日 19時17分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 PFUは8月6日、ネットワークスキャナ「fi-6000NS」の受注を開始した。イメージスキャナ「fi」シリーズの新製品で、価格は31万5000円。8月31日から出荷する。8.4インチの液晶モニターやフルキーボードを搭載し、単体でもある程度の業務が行える。また、9月下旬に提供するSDKを利用することで業務システムとの連携も可能だ。

fi-6000NS
8.4インチのタッチパネル付大型液晶モニター(XGA)も搭載した

 fi-6000NSは、業務用スキャナ「fi」シリーズにネットワーク機能を搭載した製品。Windows XPに対応したネットワークプリンタへの印刷機能や、FAXサーバ経由でのFAX送信機能、メールへの添付送信機能、社内ネットワークでの共有フォルダへの保存機能などが利用できる。LDAPサーバと連携し、利用者認証も行える。

 読み取り性能は、カラー/モノクロA4原稿(200dpi)で毎分25枚(50面)。用紙の傾きを自動的に補正する「自動傾き補正」、用紙の向きを自動的に検知する「自動正立補正」のほか、「マルチフィード(重送)検出機能」「白紙ページ自動削除機能」などを搭載し、用紙セットの手間やミスによる再読み取り作業を大幅に削減できるという。

 また、8.4インチのタッチパネル付大型液晶モニター(XGA)とフルキーボード(106キー)も搭載。読み取った画像の確認やキー入力が簡単に行える。さらに、業務用クライアントアプリケーションを組み込むためのSDKを9月下旬に提供する。このSDKを利用することで、画像の表示、キーワード入力の設定などのカスタマイズや、業務システムとの連携機能を柔軟に組み込むめるという。

 携帯電話のショップなどの小型店舗ではこれまで、スキャナとPCを別々に導入するケースがあったが、PCをスキャナの制御やメールの送受信程度にしか利用していないのであれば、単体でスキャナ機能のほか、キーボードや液晶モニターを搭載する「fi-6000NSでも置き換えができる」(PFU)という。PCとスキャナが一体化していることで、「PCにドライバを組み込んだりする手間などが不要になる」というわけだ。

組み込み例

 なお、スキャンした画像はPDF(検索可能なPDF、パスワード付PDF)のほか、TIF、マルチTIF、JPGといったデータに変換できる。大きさは、315×415×281ミリ(幅×奥行き×高さ)。重さは13キログラム。ネットワークインタフェースは10BASE-Tと100BASE-TX。

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