インタビュー
» 2008年08月26日 12時57分 公開

ひとりで作るネットサービス:生活に密着すれば使ってもらえる――ガソリン価格比較サイト「gogo.gs」小川さん (2/2)

[田口元,ITmedia]
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マイカー管理にカーナビへの配信、やりたいことはまだまだある

 こうした苦難を経験しつつも、サイトは順調に成長していった。プログラムの修正やサーバを増強したことで、新聞やテレビに取り上げられてもサイトにつながらない、といったこともなくなってきた。またガソリン価格のAPIを提供することで、他サイトとの連携にも積極的にチャレンジしている。「とにかく多くの人に使ってもらいたい、と考えています。他サイトと協力することで、少しでも多くの人に『ガソリン価格がネットで見られるんだ』と知ってもらいたいのです」。2007年には勤めていた会社を辞めて独立もした。

 小川さんのモチベーションの根底にあるのはユーザーからの反応だ。「新しい企画をリリースした後にユーザーが食いついてくれると、こんなにうれしいことはありません」。2007年6月に「スタンドラリー」機能をリリースした。これは「日本全国のガソリンスタンドの写真をみんなで集めよう!」というものだ。

 都道府県別のコンプリート率、ユーザーのランキング、新着画像など、ユーザーが盛り上がってくれるような仕掛けを用意した。ユーザーの反応は小川さんの予想以上だった。現在では富山県や石川県は100%のコンプリート率を誇っており、ユーザーランキングでは2000店を超える投稿をしてくれる人まで現れている。

 ただ、もちろん課題も山積みだ。「まだまだできることはたくさんあると思っています。ガソリン価格だけではなく、サイトでマイカー管理ができたり、カーナビへのデータ配信も検討していきたいところです。またこのサイトを通じて、ガソリンスタンドの販促支援もできればと考えています」

 小川さん1人でできることにも限界が来はじめている。「今は1日の半分をユーザーサポート、もう半分を追加機能の開発に充てています」という小川さん。ただ、ユーザーサポート業務は精神的に負担がかかることも多い。そのため、サポート業務で燃え尽きてしまい、開発にまで手が回らない日もあるという。

 今後はうまく業務を分担できるようにしていきたいという小川さん。「gogo.gs」が軌道に乗ってきたら、別のサイトも作ってみたいとも考えている。「ガソリン価格比較もそうですが、なるべく生活に密着したサービスにしたいですね。日々の生活に近いところであればあるほど、多くの人に使ってもらえるはずですから」

 「gogo.gs」の登録会員は現在25万人を超え、今も伸び続けている。個人で作り始めたサイトではあるが、小川さん自身は「1人で作り上げたものとは考えていません」と言う。

 「多くの人に支えられてここまで来ました。ガソリン価格を投稿してくれるユーザーの皆さん、要望や苦情を寄せてくれた人たち、サーバが落ちた時にアドバイスをくれたエンジニア友達の皆さんなど、gogo.gsはすべての人の協力があってできたものなのです」

(左)左が愛用のボイスレコーダー オリンパスの「Voice-Trek DM-30」。中央が、発売初日、表参道店に11時間並んで買ったというiPhone。赤いラバー製カバーをかぶせている。「すべらないから便利ですよ」と笑う。(右)愛用のデスクトップPC。デルの「Dimension 9200C」

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