セイコーエプソンは、ADF搭載のドキュメントスキャナ「ES-D400」を発表した。読み取り速度は、A4用紙(200dpi)で毎分40枚。「45万回のスキャンができる耐久性が売りだ」という。
セイコーエプソンは11月5日、ADF搭載のドキュメントスキャナ「ES-D400」を発表した。エプソン販売を通じて12月上旬に発売する。価格は13万4400円。同社のフラットベッド型スキャナにES-D400を追加することも可能だという。
ES-D400は、コンパクトなサイズにデュアルCCDを搭載したオフィリオスキャナシリーズの最新機種で、カラーとモノクロの原稿を読み取り可能だ。読み取り速度は、A4用紙(200dpi)で毎分40枚。両面同時読み取り時は同毎分80面を取り込める。A4サイズよりも大きいA3/B4サイズの用紙でも、本体同梱のキャリアシートを利用すれば読み取りが可能。また厚さ1.5ミリまでのプラスチックカードもスキャニングできるようになっている。
また、スキャナドライバ「EPSON Scan」の機能も強化。モノクロで捺印文書を取り込む際に、薄い印影もくっきりと取り込める「色強調機能」を搭載した。白黒の2色だけでなく、赤、青、緑の中から選択した色を強調できるようになっている。
このほか、画像と文字が混在するデータもそれぞれ領域を最適化して取り込み、写真も文字も見やすく取り込む「画像はっきり機能」や、背景色が白以外で文字が判別しにくい場合に背景色を除去して文字の可読性を向上させる「文字くっきり機能」、白紙ページを自動的に除去する「白紙除去機能」、ファイリング用のパンチ穴を消してスキャンする「パンチ穴除去機能」などを搭載した。
PDF作成機能としては、高圧縮PDF、透明テキスト付きPDF、暗号化PDFなどを備えている。
読み取り解像度は最大600dpi。インタフェースはUSB 2.0で、ネットワーク機能は備えていない。本体サイズは303×202×213ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは約5キロ。エプソンとしては、「ADF搭載のビジネス向けドキュメントスキャナはES-D400が初めて」だという。ドキュメントスキャナで先行するScanSnapなど他社製品との比較については「(ES-D400は)スキャン機会の多いユーザーに使ってほしい。45万回のスキャンができる耐久性が売りだ」とコメントした。
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