18年目の「エコシスコンセプト」――今だから知りたいエコとコストに効く理由京セラミタのエコシスプリンタ

「温室効果ガスを25%削減する」と鳩山首相が国連で宣言したのは2009年9月のこと。今から18年前からエコに取り組んできた京セラミタの「エコシスプリンタ」は、エコはもちろん、コストにも効くのである。

» 2010年03月08日 00時00分 公開
[PR/Business Media 誠]
PR

 「温室効果ガスを25%削減する」と鳩山首相が国連で宣言したのは2009年9月のこと。国内外でもエコロジーの機運が高まっている。そんなエコロジーに、今から18年前、Windows 95が登場する3年前の1992年から地道に取り組んできたのが京セラミタだ。

環境もコストも――18年目の「エコシスコンセプト」って知ってる?

エコシスプリンタ「FS-C5400DN」
アモルファスシリコン感光ドラム

 京セラミタといえば、プリンタや複合機で有名な京セラグループのメーカー。彼らの考えるエコロジーをプリンタに求めたのが「エコシスプリンタ」と呼ばれるシリーズである。エコシスプリンタのコンセプトは明解で、プリンタの製造から製品寿命を全うするまでの環境負荷を下げること、環境性能だけでなくコストや生産性も両立すること――の2つが「エコシスコンセプト」なのだ。

 実はエコだけを達成するには、環境負荷の少ない材料を使って、消費電力の少ない仕様にすればいい。一般的なレーザープリンタでは印刷用紙に転写したトナーを熱で溶かして圧着させる。このトナーを溶かすのに電力が必要なのだが、このまま消費電力を抑えると、トナーを溶かす時間が延びて印刷スピードに悪影響を及ぼすわけだ。そこで、少ない消費電力でも定着させる技術が現れてきた。

 個人の趣味で印刷するものであれば、多少時間がかかっても仕方のない面はあるかもしれない。だがレーザープリンタは通常ビジネスでの利用がメインだ。印刷に時間がかかれば、当然その分ビジネスチャンスを逸しかねない。時間をコストだと考えれば、コスト削減にも関連するのである。

 エコとコストの両立を目指したエコシスコンセプト。この中核を担う技術が「アモルファスシリコン感光ドラム」。聞き慣れない名だが、アモルファスシリコンとはケイ素を主体とする半導体で、従来のドラムに使われている原材料よりもはるかに硬く、摩耗しにくいことが特徴だ。つまり、アモルファスシリコン感光ドラムは耐久性が高いのである。これまでのドラムが3万〜5万枚の印刷で表面の樹脂が摩耗していたのに比べると、アモルファスシリコン感光ドラムはその10倍の耐久力、すなわち30万〜50万枚の印刷に耐える――というわけだ。

 しかも京セラミタはアモルファスシリコン感光ドラム以外にも、通常は一定期間で交換が必要になる部品の耐久性をあげることで、消耗品をトナーのみにすることを実現した「オンリートナー方式」を採用。トナー交換は文字通りトナーだけを交換する。このため通常はA4用紙1ページにつき約2.9〜4.0円かかるモノクロプリンタの印刷コストが、エコシスプリンタなら1枚あたり0.6円(注:LS-9530DN/LS-6970DN/LS-4020DN/LS-2020Dのみ)に抑えられるのだ。

 さらに京セラミタは唯一の消耗品とも言えるトナーにも配慮した。冒頭の話に戻るが、トナーを溶かすには電力が必要だ。そこでエコシスプリンタでは「小粒径カラートナー」を採用。トナーの“つぶ”の大きさを小さくなめらかにした。つぶが小さくなることで解像度の高い印刷ができるほか、低温でも溶けるようになる。印刷品質だけでなく、ウォームアップタイムの短縮や消費電力の抑制といったエコとコストの両立をここでも実現しているのである。

求められているのは単なる機能ではない

 もちろん最近のプリンタや複合機は、印刷速度や印刷品質だけで選ばれるという単純なものでもない。特に、印刷コスト削減やセキュリティ関連の機能に注目が集まっている。ただ自動両面印刷機能や集約印刷機能などは、10万円以上のビジネス向けレーザープリンタの大半が搭載するようになった。エコシスプリンタも例外ではなく、もはや基本的な機能の1つと言えるかもしれない。

 そう考えると、求められているのは単なる機能ではなく、もう一歩、業務に踏み込んだソリューション。しかも追加のコストが最小限であることが重要だ。不況下だからこそのコスト削減、セキュリティ対策が不可欠なのである。

 例えば、「ミスプリントに気付かず大量に印刷してしまった」という場合。1枚だけのミスプリントなら仕方ないとあきらめられるが、数十枚、数百枚となると大きなコストだ。印刷用紙の実費もさることながら、印刷時間の無駄もダブルで響く地味に落ち込む失敗でもある。こうした失敗を防ぐのが、原稿を1部だけプリントアウトできる「試し印刷」。試し刷りを確認した後、残りの部数を一気に印刷すればいいわけだ。

 実際の運用で見逃せないのが管理の方法だ。最近のプリンタや複合機は複雑な機能が増えて、ちょっと印刷の設定を変更するのにも迷うことが多い。PCの画面からプリンタドライバを何気なく操作していると、どこの画面か分からなくなってしまうこともよくある。

 京セラミタのプリンタドライバでは、あらかじめ機能をしぼってドライバ上に表示させる「簡単設定タブ」を用意。管理者がユーザーに使ってほしい機能だけを表示させる機能で、ユーザーにとっては分かりやすく、管理者にとってはユーザーからのヘルプが減ることで負担の軽減にもつながる便利な機能だ。もちろん、こうした管理機能を利用することであらかじめ特定のユーザーでしか印刷ができないようにすることも可能。カラー印刷の枚数をカウントしたり、そもそもカラー印刷を選択できなくすることで、コスト削減にも効果的だ。

 セキュリティ対策では、機密情報を誰にも見られずに出力できる「プライベートプリント」などがある。PCから印刷データは送信するが、印刷はせずにそのままスタンバイし、操作パネルにパスワードを入力するとプリントできる。機密文書や親展文書などの印刷も安心だ。また、オプションの「TASKGUARD(タスクガード)」と組み合わせれば、ICカードを活用したセキュリティも展開可能となっている。

 ソリューションは、業務の内容に応じたものであるべき。本体の基本機能はもちろん、業務に応じて柔軟に対応できることがポイントとなる。目立つ機能は一見便利かもしれないが、業務現場からすると「面倒」だったり「難しい」と感じたりすることはよくある。せっかくの機能が宝の持ち腐れにならないよう、業務に応じたソリューションを選ぶといいだろう。

京セラミタの複合機「TASKalfa 300i」

複合機の可能性

 これからのビジネスを考えると、PCやネットワークを中心にさまざまな機器がつながっていくことは間違いない。当然、オフィスの印刷を任せられているプリンタや複合機もネットワーク化し、ほかの機器とつながっていく。京セラミタの複合機「TASKalfa(タスクアルファ)」シリーズ(一部)も例外ではない。

 一つの例として、ナカヨ通信機のビジネスフォンと連携したソリューションがある。複合機で行ったコピー、プリント、スキャン、ファクスの送受信といった作業の完了通知をビジネスフォンの液晶画面にメッセージや音、光で通知できるのだ。デスクにあるビジネスフォンにカラー複合機の情報を表示させれば、ユーザーは複合機の前まで行って、状況を確認する必要はない。これだけでも数秒、下手をすれば数分の業務効率が向上するだろう。セキュリティ上問題になる「印刷された機密情報の放置」も減るだけでなく、受注したファクスに気付かなかったために販売機会を逃すといった機会損失も減らせる――というわけだ。

  このソリューション「IP PHONE CONNECTOR」ではオプションで、ネットワークカメラ連携パッケージを利用するとネットワークカメラに接続することも可能で、簡易監視カメラシステムも構築できる。面白いのは、ネットワークカメラ上の映像で何かが動いた瞬間にその映像に写った画面をプリントアウトする機能。通常の監視カメラではHDDレコーダーなどに常時録画する必要があるが、撮影対象が動いた瞬間にプリントできるので、場合によっては録画機器が不要になるのである。

TASKalfaに搭載したソリューションプラットフォーム「HyPAS」とは

 上記の連係ソリューションは「HyPAS(ハイパス)」と呼ばれるソリューションプラットフォーム上で動作する。HyPASは、WebブラウザやWebサービスといったインターネット標準技術をベースとした京セラミタの独自プラットホーム。複合機やプリンタの機能を使ったアプリケーションを開発するために必要な開発環境を用意し、連携するソリューションを展開している。


※iPhoneアプリ「Capture2go」は現在、日本でのご利用はできません
※iPhoneは米Appleの製品です

 また、スマートフォンへの対応も今後は必須になるだろう。特に国内で百万台以上の普及が進むiPhoneへのビジネス対応が注目を集めている。

 これは米国の現地法人「京セラミタ アメリカ」によるものだが、複合機を遠隔操作できるiPhoneアプリ「Capture2go」がすでにリリース。複合機のTASKalfaとiPhoneを連係させるアプリだ。

 現在のところ日本では利用できないものの、ネットワークに接続されているTASKalfaを自動で検出、その場でiPhoneからプリントの指示を出せば、iPhone内のデータを印刷できるのだ。このほかTASKalfaでスキャンした画像をPDFファイルかJPGファイルとして見たり、iPhoneからメールで送ることも可能。ビジネスパーソンの利用が進むiPhoneでは、画面の大きさからちょっとしたプレゼンテーションを行う人もいると聞く。急ぎで資料の印刷が間に合わない――と言うときに、原稿を複合機に置いたままさっとiPhoneに送るのがスマートなやり方になるかもしれない。

 京セラミタが1992年から取り組んでいるというエコシスコンセプト。2010年、今やビジネスを考える上で外すことのできないエコ。これからの時代に、エコとコストの両面から効果のあるエコシスコンセプトのプリンタや複合機を選んでみてはいかがだろうか。



 

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:京セラミタ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:誠 Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2010年3月21日