40代でできること、できないこと40代にしておきたい17のこと(2/3 ページ)

» 2012年12月18日 11時00分 公開
[本田健,Business Media 誠]

得意なことと、不得意なことを見直す

book 『40代にしておきたい17のこと』(だいわ文庫)

 あなたの得意なことは何ですか?
 不得意なことは何でしょうか?

 自分の得意、不得意を40代で見直しておくと、これから後の人生を楽しく生きられるのではないかと思います。「得意なこと」とは、他の人に比べてあまり努力することなくうまくできること。「不得意なこと」とは、努力してもなかなかできないことです。

 40代になったら、努力してもできないことは潔くばっさりと捨ててしまうのも1つの手です。いつまでも不得意なことをして、不幸になっている時間はありません。どんな人にも向き不向きがあります。得意なことがある一方で、どうしても苦手なことやうまくいかないことはあるものです。

 苦手なことに立ち向かうことは、若いときには経験として無駄にはなりません。けれども40代になったら、苦手なことに取り組むよりも自分が得意なことをどんどんやって、かたちにしていく、実績として残していくことのほうが大切になってきます。

 才能に関しても、30代までは「これが自分の才能かもしれない」という発見があったと思いますが、40代では、才能がある分野とない分野というものがよく分かってくるはずです。才能のない分野をどんなに一生懸命に掘っていっても、徒労に終わることのほうが多いでしょう。自分の得意なことに注目して、それを生かせる新しい分野に進む。あるいは得意そうな分野を狙っていくようにしましょう。

大事なことにフォーカスする

 あなたはあと何年、いまのような生活が続けられると思いますか?
 別の言い方をすれば、あとどれくらいの時間が残されているでしょうか?

 不摂生をしている人たちは、人生があと10年で終わるということもあり得ます。普通に生きると想定して、定年までを数えてもあと十数年。日本人の平均寿命からすれば、30年の時間が残っています。まだ時間は十分にあるといえますが、20代に比べるとたくさんの時間が残されているわけではありません。

 いつの間にか人生は後半戦に移っています。
 ここからの人生をどうやって生きるのか。
 40代は、自分の人生の後半戦の生き方を考えはじめる年代です。

 自分にとって何が大事なのか──。
 仕事が大事なのであれば、いまからやり切ることです。
 家族が大事なのであれば、家族を大事にしてください。
 お金が大事なのであれば、お金を増やしていきましょう。

 そうした大事なことと向き合って、きちんとやっていく必要があります。それを意識していないと、日々の忙しさにまぎれて「自分は本当に何をしたいのか」を考える間もなく、気づいたら50代になっているでしょう。日常の忙しさに流されずに、自分の人生にとっていちばん大事なことに意識を向けましょう。

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