人材教育コンサルタント会社に入社して3年目の私。先日希望と違う部署に異動になり、周囲や仕事とうまくかみ合わず悩み気味です。そんなとき、ある先輩に言われた一言にはっとしました。
この記事では、某企業の若手社員「私」の“困った”“悩んだ”を例に挙げ、仕事や物事がより円滑に進むようなコミュニケーションのヒントを紹介します。
以下、私を自分に置き換えてもよし。私にアドバイスをするつもりで読んでもよし。「ちょっと試してみようか」と思って頂ければうれしいです。
私は現職の人材教育コンサルタント会社で入社3年目の女性社員。学生時代は女子ラクロス部の主将で、基本的には前向きな性格です。仕事にも慣れ自信も付いてきたころですが、先日希望と違う部署に異動になりました。私はややヒューマンスキルが未熟なこともあり、自分とうまく向き合えず、周囲や仕事とうまくかみ合わず、少々悩み気味です。
ここは会社からほど近いカフェ。3カ月前、新しい部署に配属された私は、異動前の部署でお世話になった先輩に、最近の悩みを打ち明けていました。
私 ほんと、新しい部署、私にあってないんですよね。そもそも希望していた仕事でもないし……。それでも配属時は一応頑張ろうと思っていたんですけど、やっぱり気持ちが乗らないというか、楽しくないというか。
先輩は相槌をうちながら、話を聞いてくれます。
先輩 そっか、今の部署が楽しくないんだねえ。
私 仕事も楽しくないです。楽しくないから、上司や周りの先輩も多分私のこと、あんまりよく思ってないと思うんですよ。希望通りの部署にいけたら、絶対イキイキ働けたと思うのに、がっかりです。
しばらく私の話を聞いていた先輩は、区切りが付いたところで言いました。
先輩 1つ、感じたこと言ってもいい?
私 はい。
先輩は今までも、この決めゼリフの後に的確なアドバイスを言ってくれていました。今回もよいアドバイスがもらえるかも知れない。私は期待しながら、先輩の次の言葉を待ちました。
先輩 その状態だと、希望の部署はおろか、その部署でもチャンスはまわってこないと思うよ。
私 ……。
的確で、意外なほどクールな先輩の一言でした。
先輩 「計画された偶発性理論」って聞いたことある?