メタボを防止するためのジム通い、昇進するための英会話学校、ビジネス関係の書籍――これらにお金を使う時、「予算思考」と「投資思考」を意識すると賢いお金の使い方ができるでしょう。
こんにちは、公認会計士の眞山(通称:まーやん)です。突然ですが、お金にまつわる自分のエピソードを共有したいと思います。
私が寝間着として使っているルームウェアの価格は、上下合わせて約2万4000円です。
言ってみれば2万4000円のパジャマ。これだけ聞くと「まーやんってやつはどんだけぜいたくなんだ!?」と勘違いをされてしまうかも知れません。しかし、私にとってこの寝間着はぜいたくでもなんでもなく、むしろ非常に良い買い物、非常に良い「自己投資」だったと思っています。
一方、私は「新聞」を購読していません。新聞の購読料は3500円程度ですが、正直「出す気になれない金額」なのです。
2万4000円のパジャマが買えて、月3500円の日経を購読しない。なぜ私はこんな判断をしてしまうのか。今日は「自分のためのお金」の使い方を考えたいと思います。
このブログの読者の多くはビジネスパーソンで、日々自分自身を高めることに余念がない方だと思います。例えば、
皆さん、どれも少しは興味を持ったり、あるいは取り組んでみたことがあったりしたことでしょう。最近はさまざまな自己研さんの場がありますが、上に挙げた例はいずれも「お金のかかる」自己研さんの例です。
これらにお金をかけるとき、あるいはお金をかけることを断念するとき、皆さんはどんな判断をしているでしょうか?
例えばジム通いであれば「月額8000円か。それくらいなら出せそうだ」
ビジネス書なら「おっ、新刊出てる……給料日後だし、買ってみるか」
こういうことが多いんだと思います。つまり「自分の手持ち資金や給与と比較して、出せる範囲で自己研さんをする」ほとんどの人が無意識にそういう判断をしているのです。
この発想は「予算思考」と呼ばれるものです。
予算思考=「いくら出せるか?」の観点から支出を判断する考え方
例えば家賃に関しては「手取り給与の3分の1が適正水準」といわれていますし、そういう観点で部屋探しをしている人は多いでしょう。予算思考の考え方は、家賃や新聞、美容院や床屋、通信費など、毎月発生する支出に当てはめて考える時には非常に良い思考の仕方になります。
予算思考を上手に使っている人は、節約ができる人だと思います。例えば「携帯を契約したら、固定電話はもう要らないや」という発想も予算思考に近いです。ほかにも「ウィルコム(WILLCOM)のPHSは通話料が安いから」とか「髪を切るのに4000円も払いたくない。俺は10分で1000円の床屋でいいや」とか、必要経費を節約するためにも予算思考は役に立ちます。
実は私が新聞を取らないのも似た理由です。テレビやインターネットでこれだけ無料で得られる情報がある中で、新聞に3500円払う理由は一体どこにあるのか? 自分にはそれが見当たらなかった。あるとき試しに購読せずに半年ほど過ごして、やっぱり不都合がなかった。じゃあもう購読しなくていいや、となったわけです。
(※)ちなみに、私の考えが絶対だとは思いません。日経新聞を購読する理由はほかにも多々あるはずです。例えば新社会人などは、ビジネスで使われる用語に慣れるなそ、日々どんな情報にアンテナを張るべきかの視点を得るために、日経新聞などを読むことは有益だと思います。
しかし、この考え方を自己投資など必需品以外の支出に当てはめる場合には注意が必要です。