近畿日本ツーリスト、法人営業にマーケティングオートメーションを採用

約1000人の法人営業担当者向けにクラウド型マーケティングオートメーションを導入。業務の効率化と収益性の向上を目指す。

» 2016年08月17日 08時00分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは8月16日、近畿日本ツーリストがマーケティング業務向けクラウド製品群「Oracle Marketing Cloud」のマーケティングオートメーション製品「Oracle Marketing Automation (Oracle Eloqua)」の運用を開始したと発表した。

 近畿日本ツーリストでは、従来、約1000人の法人営業担当者が電話や直接訪問による営業活動を中心に行っていた。案件ごとにカスタマイズが必要な法人向けサービスにおいて、見込み客の開発から受注に至るまでの営業プロセスをより効率化する課題があった。また、増加するインターネットからの旅行申し込みへの対応力を高めるため、デジタル化へのシフトを検討していた。その中で、顧客との継続的な関係構築による満足度の向上と、営業がより付加価値の高い営業活動を実施することを目的に、デジタルマーケティングを活用したより効率的な営業活動を支援する仕組みとして「Oracle Marketing Automation」を導入した。

 Oracle Marketing Automationが搭載する見込み案件の確度の高さを数値化するスコアリング機能を活用し、見込み案件をセグメンテーションしてポイントごとに分類、判別しやすくすることで、営業が優先的に対応する案件を効率的に精査することが可能になるという。

 また、「どの顧客が何に、どの程度関心を持っているのか」を的確に把握することができるため、顧客が求めている製品情報を適切なタイミングよく提供し、近畿日本ツーリストが提供する企業法人向けサービスへの関心と理解を深めることができるとしている。

 導入に際し、近畿日本ツーリストの営業支援を行う基幹システムとOracle Marketing Automationのシームレスな連携が可能な点も、評価ポイントとなったと説明している。

 日本オラクルは、Oracle Marketing Automationはマーケティングオートメーションを実現するクラウドアプリケーションとして、簡単かつ迅速に導入でき、マーケティング部門のユーザーにも直観的で分かりやすく効果的に活用できる点を強調。また、Oracle Marketing Cloudは、アカウントベースドマーケティングとして、データに基づき、ターゲット企業に向けた経営資源最適化を支援するという。

 案件の評価など、マーケティングの一部のプロセスを自動化するマーケティングオートメーション製品は、営業プロセスの効率化に大きく貢献する上、顧客ニーズに則した提案力の強化などに効果が期待されている。

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