ドン・キホーテはクラウドサービスを使ってソーシャルメディア上の顧客の声を多言語で収集・分析する方法を導入する。
日本オラクルは7月26日、ディスカウントストアのドン・キホーテがクラウドサービス「Oracle Social Cloud」を採用し、ソーシャルメディア上で発言される顧客の声の収集・分析を開始したと発表した。
ドン・キホーテは、従来もTwitter上の同社に関する顧客の投稿を収集する仕組みを使い、店舗運営に役立ててきた。今回はその仕組みをOracle Social Cloudに変更することで、投稿の収集や分析業務を省力化し、同時に課題だった多言語対応も実現している。
具体的には、Oracle Social Cloudの高精度検索機能を国内外のポジティブ、ネガティブ両方の投稿を収集する業務に活用する。この機能は、検索キーワードだけでなく、キーワードの前後で頻繁に使われている単語も判別し、文章との関連性を考慮して精度の高い検索結果を抽出するという。
また、Oracle Social Cloudにはワークフロー設定の「エンゲージ機能」があり、ドン・キホーテは投稿情報から対応が必要と判断した場合に、この機能を使ってカスタマーサービス部門への対応依頼を一元化し、業務の負担を軽減させる。
ソーシャルメディアを利用したマーケティング活動は多くの企業が取り組むが、限られた予算と人員で効果を上げることが課題になっている。その改善策にクラウドサービスの利用が進むとみられている。
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