格安SIMをスマホに挿入しても、まだ通信はできない。通信をするにはいつもと異なる設定が必要だ。初期設定を無事終えても、意外なところで莫大なデータ通信を求められることがあるので気をつけたい。
格安SIMを使ったスマホの二刀流で電話代を節約する――そんな方法を前回の記事でご紹介したが、今回からは購入したSIMカードの使い方や注意点を解説する。
※例として使うSIMカードは、下り最大112.5MbpsのLTE(Xi)が月680円(税抜き価格、ダブルフィックスプランでデータ通信量が1Gバイトまでの場合)で使える格安SIM「U-mobile*d」。これをドコモの「Xperia Z1 SO-01F」に挿入する。
まずは初期設定から。スマートフォンのSIMカードスロットがある場所は機種によって異なるので、説明書を見ることをおすすめするが、バッテリーを取り外せるスマートフォンであれば、一般的にはバッテリーの裏などにある(背面のカバーを外してバッテリーを取り出すと見つかる)。一方、今回例として使ったXperia Z1などバッテリーを取り外せないスマホは側面にスロットがある機種がほとんどだ。
SIMカードを入れて電源をオンにすると基本設定が始まる(ドコモの機種では「ドコモサービスの初期設定」もある)が、これはスキップしたり、ホームボタンをタップするなどして、すぐにホーム画面に移ってよい。まだ通信できず、設定できない項目があるうえ、「dメニュー」などのドコモ固有のサービスは、格安SIMではほとんど利用できないからだ。
格安SIMを使う場合、一般的なスマートフォンの初期設定と最も異なるのはAPN(アクセス・ポイント・ネーム)の設定をする必要がある点だ。APNとはデータ通信で必要になる接続先を指定する文字列のこと。プロバイダー毎に固有の名前を持っており、この設定を行わないとケータイ会社のネットワークを使った通信ができない。
U-mobile*dの場合はSIMカードと一緒に「接続方法について」という説明書があり、そこに「APN」「ユーザー名」「パスワード」「認証タイプ」「PDPタイプ」が表記されているので、その情報をスマホに入力すればよい。この点はほかの格安SIMサービスでも同様だ。
初期設定の詳細な方法を以下にまとめてみた。慣れれば3分程度で終わるくらいの作業で、あまりストレスを感じることなくできると思う。
1.SIMカードをスマホに挿入する
2.基本設定をスキップして、ホーム画面を開く
3.「設定」→「その他の設定」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」を選択
4.新しいAPNを選択し入力、保存する
5.新しいAPNを選択する
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