タスクシートで“時間のパーティションを切る”のだ:シゴトハッカーズ
ToDoリストとスケジューラーの使い分けは、スケジューラーにタスクをまとめる際の注意点は――。前回に引き続き、タスクシートを使ったスケジュール管理について紹介します。
大橋さん、佐々木さん、前回ご紹介いただいたタスクシートをさっそく使ってみました!
タスクを入れるとすぐに「今日の帰宅時刻」が分かるので、朝の時点で「このタスクは明日以降に回そう」と計画を立てられるのがいいですよね。「今日終わらなかったこの仕事、仕方ないけど明日に回そう……」というのと、「(最初から)明日に回しておこう」というのでは、だいぶ気持ちも変わりますし。
ただ、使ってみてちょっと疑問に思ったのは「社内スケジューラーに登録した会議などの予定も、すべてタスクシートに転記すべきなのだろうか?」という点です。タスクシートとスケジューラーの使い分けはどうすればいいのでしょう?
基本的には、スケジューラーに登録した予定なども転記したほうがいいでしょう。理想は、このシートに書かれているタスクさえやっておけば漏れはない、という状態を作ることだからです。
これは、ちょうど“時間予算管理シート”ととらえると分かりやすいかと思います。1日という時間を1つのHDDに見立てて、どのようにパーティションを切っていくか、というイメージが近いでしょう。
普通は、午前中、午後、夕方、夜といったざっくりとした切り方をすると思うのですが、例のExcelタスクシートを使うことで、もう少し細かく区切っていくことができます。その区切りの中で手持ちのタスクをうまく詰め込んでいく、という作業を視覚的に行えるようになるのです。
タスクシートにすべてまとめるのではなく、スケジューラーにすべてのタスクをまとめる、というやり方ではうまくいきませんか? 「社内スケジューラーの利用は必須だから、できればそちらにまとめた方が手間が省ける」という人もいるかと思うのですが。
5分とか10分のタスクも含めて漏れなく入れられるのなら、スケジューラーにまとめてもよいでしょう。結局、そういうタスクが漏れるのが問題だと思いますので。
あくまでも、目的はタスクのやり忘れを防ぐのと、最適なタイミングで各タスクを行うための整理ですので、考え方だけ採りいれていただき、通常使用のスケジューラーにて運用いただくのも1つの方法かと思います。
(後編に続く)
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