エアコンの室外機を温めると消費電力は下がる!?:冬の節電DIY(2/2 ページ)
冬の節電対策を紹介してきた本連載も今回が最終回。エアコンの消費電力を下げるちょっとしたコツや、気泡緩衝材(通称=プチプチ)を使った少し大掛かりな結露対策を紹介する。
リビングもプチプチを導入し結露対策
前回「冬の節電に役立つのは石油ヒーター? エアコン? 4LDKのマンションで検証」で述べたように、筆者宅ではリビング、ダイニング、仕事部屋はほとんど暖房をしていない。これまでの実験のデータを見て分かるように、室温は外気温が1度でも室内温度は18度くらいとなっている。南向きということに加え、冷蔵庫やPC、メタボ体型の筆者の発熱などもあり、そこそこ暖かい。つまり厚着をすれば、暖房は不要というわけだ。ただしキッチンがあるせいか、結露は家中で一番多い。
節電というテーマからは外れるが、筆者の気泡緩衝材(プチプチ)設置の目的は結露対策だ。以前の実験で子供部屋の結露減少が確認できたので、同じ効果を期待しての実験となる。
窓はリビング側が3枚、ダイニング側が2枚。全て高さ2メートルほどの大きめの窓となっている。最初はバルコニー側の窓。図面左側の窓は室内側にソファーがあり通り抜けることはない。右側は通り抜けるため網戸にプチプチを貼って効果があるか実験してみた。子供部屋は室内側にプチプチを貼ったが、今回は外から作業できるので室外に設置した。室外設置のもう1つの理由は、室内側に貼ったプチプチに結露するとカーテンがぬれやすくなるが、室外にプチプチを貼って窓ガラスに少なめの結露が出てもカーテンがぬれる心配はないということも考慮した。
結論を言うと、効果は絶大だった。写真を見てもらうのが一番だが、リビング側は滝のようにぬれていた窓がうっすら曇る程度。細かく説明すると上部は乾いてい、中程は曇る程度、下の方はそこそこ結露するといった感じだ。結露の量は恐らく半分以下、もしかすると7〜8割減少しているようにも思える。
ダイニング側は網戸にプチプチを貼ったので、ガラスとの空間も少なくそれほど効果はないかと危惧していた。ところが思った以上の効果はありリビング側と同じように上部は乾き、下部はそこそこ結露といった感じだ。試しに翌日網戸の位置を左右入れ替えると結露具合は逆になり網戸プチプチ作戦は期待以上の効果となった。
網戸でも効果があったので、キッチンのドアも外側に対策することにした。たまに外に出るドアなので内側を封鎖するわけにはいかないためあきらめていたが、ドアの枠に貼るだけなら対策は可能となる。少しでも空間を作るため発泡スチロールを6片ほど作りプチプチに両面テープで貼って窓ガラスから浮かすことにした。
このドアもリビング、ダイニングの窓と同様に上部は乾き下部は結露する結果となった。高校生の息子もガラスに触って「乾いてるね〜」と驚いていた。
設置当初は大満足だったプチプチによる結露対策だが、人間はぜいたくなもので、数日すると下部の結露が気になりもっと減らしたいという欲望を感じている。今回はプチプチをロールで購入して養生用のテープも外壁塗装用に変更したが、それでも費用は1000円ちょっとだ。この先に進むと2桁多い投資が必要となるので悩ましい。
以前は夏の冷房の排水のように結露した水がバルコニーに毎日すじを作って流れていたが、最近はたまにしか見なくなった。プチプチ対策はそれなりに結露対策として有効だと思う。強いて言えば、筆者宅はマンション4階なので外側に設置したが、戸建ての住宅で外側にプチプチを貼ると「あの家はずっとガラスが割れたままね」と思われてしまうので注意が必要だ。
今回は冬の節電DIYとして暖房を中心に実験を行ってきた。夏場は冷蔵庫の水冷なども行ったが室温が下がる冬場は冷蔵庫の電気代は3分の1程度に減少するので、何もしていない。テレビ、PCなどの節電は、過去の記事で紹介しているのでそちらも参考にしていだたきたい。
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