トヨタが社内SNSに自動+手動の英語翻訳サービスを導入、海外との情報共有を促進
トヨタ自動車は、社内向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「TOYOTA Chatter」内に、国内拠点の日本人社員と海外拠点の外国人社員の間でコミュニケーションを活性化させるための英語翻訳サービス「SNS翻訳センター」を設置した。
トヨタ自動車は2012年7月10日、国内拠点に務める日本人社員と海外拠点に務める外国人社員とのコミュニケーションの活性化を目的とした英語翻訳サービス「SNS翻訳センター」を新たに設置した。同センターは、2012年1月から稼働している社内向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「TOYOTA Chatter」で運用される。同年7月末までを試験運用期間とし、8月から本格運用を開始する予定だ。
SNS翻訳センターは、コンピュータによる日本語から英語への自動翻訳と、専門のオペレータによる手動翻訳を組み合わせることにより、従来の自動翻訳だけを用いるよりも翻訳の精度を大幅に向上できるという。具体的には、自動翻訳が不十分な場合に、オペレータが即座に加筆、修正を施す。このとき、オペレータが修正した語彙(ごい)や表現を自動的に学習する機能も備えているので、センターの利用に伴って自動翻訳の精度も向上していく。同社内で使われている独自の専門用語や表現の翻訳についても、同センターの辞書データベースに登録することで対応した。
同センターの翻訳サービスは、国内外の拠点で勤務するTOYOTA Chatterの登録社員に、1日24時間、リアルタイムで提供される。TOYOTA Chatterには、同社の販売・マーケティング部門を中心に、北米3200人、欧州1700人など、全世界で合計8400人が登録している。
トヨタ自動車は、TOYOTA ChatterにSNS翻訳センターを加えることで、国内拠点と海外拠点の間のコミュニケーション活性化とともに、迅速な情報共有と意思決定を促進させたい考え。SNS翻訳センターについては、対応言語の拡大や、SNS以外への適用も検討している。
なお、TOYOTA Chatterは、2011年5月に提携を発表したsalesforce.comの企業内SNSプラットフォーム「Chatter」がベースとなっている。今回のSNS翻訳センターを含めた開発・運用は、トヨタのIT子会社であるトヨタメディアサービスが担当している。
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