ヤマハは9月20日、SOHOから中規模オフィス向けのファイアウォール製品「FWX120」を発表した。11月中旬に発売し、価格は8万1900円。
FWX120は、暗号化したHTTPS通信に対応するURLフィルタリングや、接続端末の認証(DHCO端末認証)、ファイル共有ソフトの制限機能などを搭載するファイアウォール製品。社内に選任のネットワーク管理者がいなくても設定できるかんたん操作を特徴としている。
URLフィルタリングには、自社で設定する内部データベースと、外部のセキュリティベンダーが提供するデータベースの2つを参照する。内部データベースは、URLの全てまたは一部をキーワードとして登録することで、そのキーワードと一致した文字列を含むURLへのアクセスを制限する仕組み。一方、外部データベースは、企業や公共向けにフィルタリング製品を提供しているデジタルアーツとネットスターのものを参照する。
上記セキュリティ機能のほか、アドバイス機能も搭載。「診断」「監視」「リポート」を選択すれば、自社のネットワーク環境に脆弱な箇所がないかを診断、運用中に不正侵入があった場合には、アラートを上げ、随時対処できるようにしている。
なお本製品の設定は全てWebブラウザで行う。ファームウェアがバージョンアップした場合にはPC経由でのダウンロードのほか、USBメモリまたはmicroSDカードに保存したファームウェアを使用できる。
近年では、ファイウォールにアンチウイルスやWebセキュリティ対策機能などを搭載したUTM(統合脅威管理)製品があるが、FWX120はあくまでファイアウォールに特化した製品となっている。「UTMほどの機能はいらないが、URLフィルタリングなど最低限の機能を備えたい20〜50ライセンスを必要とする小規模から中規模オフィスに向けて訴求していきたい」(ヤマハ)としている。
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