40代でできること、できないこと:40代にしておきたい17のこと(3/3 ページ)
10代や20代のころには「自分は何でもできる!」という幻想を抱いていたとしても、40代ともなるとそれがだんだん崩れてきます。完全に失望しているわけではありませんが、できることやできないこと、得意不得意など自分のことが自然と分かってきます。40代は、理想と現実の狭間にいる微妙な年代といえます。
他人の評価に振り回されない
社会人になって20年もたてば、いまの職場で自分がどの程度評価されているのかもあなたには分かっていると思います。なかには「もっと評価されてもいい」と感じている人も多いでしょう。評価されない理由には、次の4つのいずれかが当てはまります。
- 自分のいる場所が悪い
- 会社のシステム、上司が悪い
- 物事のタイミングが悪い
- 取引先や時代が、自分の扱う商品やサービスを分かっていない
会社員であれば「適正に評価されていない」という感情は、なにも40代に限ったものではないかもしれません。ほとんどの人が恒常的に抱えている感情といってもいいほどです。なかでも40代は、組織の力学や理想と現実とのギャップのせいで徒労感を感じているかもしれません。
20代、30代のときには自分の能力を過信して、勘違いしながらも前に進む力がありました。でも、40代になると目の前の障壁の高さに絶望して、挑戦する気すら出なくなっていたりします。自分に「芽が出ない」という現実に対するイライラとマイルドな絶望感が、その狭間にいる40代を襲うのです。そうした感情に流されないことが、40代で新たなスタートを切るカギになります。
「どうせ報われない──」。そう思って毎日を過ごしてしまうと、仕事も人間関係もいいかげんになりうまくいきません。いまの状況や環境、待遇に不満だとしても、その感情に流されずに自分のできることややるべきことを、きちんとこなしていきましょう。
そういう人は必ず、どこかで報われていきます。
評価されていないことにヘソを曲げて辞めてしまえば、それで終わりです。
けれども物語は40代で終わるわけではないのです。
例えば、社長になる人の多くは40代で不遇の時期を過ごしています。遠くの営業所に飛ばされたり格下げされたり、子会社に転出させられたりしています。そして「もう辞めようかな」と思ったときでもぐっとこらえて、その場所で全力を尽くし、10年後に奇跡のカムバックを果たしているのです。
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