40代でお金とのつき合いかたを決める:40代にしておきたい17のこと(3/3 ページ)
あなたはいままで、お金とどうつき合ってきましたか? あなたにとって、お金とはどのような存在でしょうか? 20代、30代のときはあまりお金について考えていなかった人も、40代になると自分がどれだけ稼げるのかが分かってきていると思います。お金をどれだけ上手に管理できるかで、後半の人生の明暗が決まるのです。
お金の流れを大きくするには?
どれだけ稼げるかはセルフイメージが決めているということを、『お金と人生の真実』で書きました。年収300万円の人と3000万円の人との違いは、そのセルフイメージに関係があります。自分にふさわしいのはこれだというものの総合が、セルフイメージです。
セルフイメージが「年収3000万円」の人は、たとえ失敗して1度はそれを手放すことになっても、またしばらくするとその報酬に戻ります。一方、自分には年収300万円がふさわしいと思っている人の収入は、何を失敗したというわけでもないのにアップしていきません。それがセルフイメージだとすれば、アップするわけがないのです。
自分のイメージを変えていかなければ、状況を変えることはできません。「自分は年収300万円がふさわしい」と思ったことは1度もないと反論したい人もいるでしょう。けれども、願望とセルフイメージは違います。「年収1000万円の人になりたい」といっても、心の奥底で「どうせ自分には無理だ」と思ってしまったら、その思っていることがあなたのセルフイメージになります。
お金は、私たちの生活にとても役立つツールです。人生の後半にはお金を多く持っていたほうが、何かと生きやすいということは否定できません。稼ぐ力を大きくして上手に使うこと。それが40代の課題です。稼ぐ力を大きくするには、セルフイメージを上げてお金の流れを大きくすることです。自分を過小評価しないでください。
複数の収入を持つ
40代で意識したいのは、複数の収入源を持つということです。あなたが会社員でも主婦でも自営業でも、たいていは収入源は1つだと思います。豊かな人は、たいてい複数の収入源をもっています。事業収入や家賃収入、投資からの配当などです。事業でマイナスになったとしても、投資や不動産の収入があるとなんとかそれでカバーできます。
あなたが会社勤めだったとして、いちばん恐れることはいまの収入源を失うことではないでしょうか? もしサイドビジネスや不動産などの収入が同じだけあれば、まったく気分が違うかもしれません。いまはそれをやりやすい時代でもあります。
『30代にしておきたい17のこと』では「保険」をかけておくことの大切さについて触れています。「保険をかける」といっても、生命保険に入っておくということではありません。これからの時代は大企業に勤めていても、倒産したりリストラされたりということがあり得ます。いまの給料が上がっていく保証もありません。「先が読めない時代のため、いざというときに本業とは別に稼げる手段を持つことも必要です」ということを書きました。
40代では、それはもっと切実で大切なことです。30代であれば、転職することもまだ可能でしょう。でも40代で、いまの仕事を失うことになったらどうでしょうか? たとえ失うようなことにならなかったとしても、収入源を複数持つことで、精神的にも経済的にも余裕ができ、お金に振り回されない人生を送ることができるようになります。
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