世界で通用する人は、集中力を身に付けない:世界で通用する人がいつもやっていること(2/2 ページ)
脳は外部からのあらゆる刺激に敏感です。仕事でも勉強でも、限られた時間で集中して取り組みたいと思ってもうまくいかないこともあるでしょう。何かに集中したいときは、脳が集中しやすい環境を作ることが効果的なのです。
聴覚や視覚を刺激するものを遮断することが大事
そこでまず、集中するための1つ目の方法を紹介します。仕事や勉強を始めるときは、人間の注意を惹きがちな音楽やテレビなどは消してしまいましょう。できるだけ音が少ない環境にします。誰かが何かしら話しているようなオフィスや喫茶店で作業に集中しないといけない場合は、相手に失礼にならない範囲で耳栓を使うのもいいでしょう。
耳だけでなく目から入る刺激も気になる人は、作業を妨げない程度のレンズの色が薄いサングラスや、色付き眼鏡をかけてみるのも悪くない方法です。これは、注意が外界に向きがちになるのを抑えてくれるでしょう。
2つ目は、途中で邪魔が入らないようにすること。例えば、パソコンで仕事をする場合、資料をまとめたり気を遣う相手へメールを書くのはとても集中力を要します。できれば前もって、邪魔になりそうな要素は排除しておきたいものです。
恐らく一番の邪魔になるのは、メールやSNS経由のメッセージでしょう。そのメールやメッセージを処理するのに1分程度で済んだとしても、一度集中が切れてしまうと、頭をもとの集中状態に戻すのに30分以上かかることもあります。「朝と晩の2回など、メールをチェックする時間帯をあらかじめ決めておき、それ以外はチェックしない」というふうに、自分でルールを設定しておくといいと思います。
快適にすればするほど集中力は高まる
電話もメールと同じように、集中している状態を邪魔するものの1つです。可能なら、留守電かマナーモードに設定しておくのがいいでしょう。私は、集中して仕事に取り組んでいるときは基本的には電話に出ないようにしています。
さらに、仕事や勉強に取り組む上では「快適さ」ということも大切な要素です。座りにくい椅子、寒すぎたり暑すぎる部屋、窮屈な衣服などは長時間の作業には向きません。私は、そういう状態をできるだけなくしておくようにします。部屋は適温にして、椅子に座るときは負担が大きくならない姿勢を保ち、着慣れた服で作業します。
快適さに関連して、私は香りの良いものも使っています。私は香水を集めているのですが、作業の間にいい香りを身に付けておくのです。身の回りを良い香りにしておくと、適度にリラックスした良い状態で作業が続けられるのです。
一説によれば、勉強や仕事には柑橘系の香りが良いといわれているようです。しかし、集中するための道具として香りを使いたい場合は、あなたの一番好きな香りを選ぶのがベストではないでしょうか。「より快適に作業ができそうな香り」は、あなた自身が一番よく知っているのですから。
(次回は「効果的な睡眠」について)
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