実は迷惑行為だった「友人との写真」のアップロード:個人情報そのやり方では守れません(2/2 ページ)
友人との楽しい飲み会。「今日は、久しぶりにみんなで盛り上がりました!」というように、仲間との写真をSNS上に公開している人も少なくありません。しかし、この写真から思わぬ事態を招くことにも……。
「一緒に写っている人」の名前を公開してはいけない
また、タグ付けしなくても、その写真に「一緒に写っている人」ということで名前を公開してしまったら、もっと迷惑をかけることになるかもしれません。
もしあなたの友人が女性の場合は要注意です。誰かが、その写真に写っている友人を見て、「きれいな女性だな」と思えば、そこに記載された名前からFacebookやブログを検索するかもしれません。
その人がどこまで個人情報を公開しているかにもよりますが、もし、写真をアップしていて、そこに自宅で撮った何かの写真が「位置情報付き」でアップされていたら……。その位置情報からその女性の住所が分かってしまいます。
さらにはFacebookやSNSのプロフィールや投稿内容を調べていけば「生年月日」をはじめ、「出身校」「勤務先」「職歴」までもが筒抜けになる危険性もあります。
こうして、何気ない気持ちでアップした1枚の写真から、その友人の女性の個人情報が第三者にがっちりつかまれてしまうことにもなりかねないのです。
※この記事は、2014年2月時点の各社サービス内容に基づいて執筆したものです
(つづく)
→連載「個人情報そのやり方では守れません」バックナンバーはこちら
著者プロフィール:
武山 知裕(たけやま・ともひろ)
國學院大学文学部哲学科卒業。パソコン専門誌の編集、ニュースサイトのディレクターなどを務めた後、企業向けIT関連保険の啓発活動を展開。2004年に専門メディアを設立。現在、「Security NEXT」編集長兼、運営会社であるニュースガイア株式会社代表取締役。情報ネットワーク法学会、日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
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