「今」話題のニュースをコンパクトに届ける「Gunosy」――テーマ別、70誌の購読も:2月に大幅アップデート
Web上にある膨大なコンテンツから自分の興味の沿った記事をピックアップしてくれるニュースアプリ「Gunosy」。2014年2月の大幅アップデートで、エンタメや社会、経済といったカテゴリ別に読める機能も追加した。
グノシー。2014年2月のアップデートで一新したアイコンには「紙飛行機にのせてあなたに情報が届く」イメージを込めており、アプリ名も「Gunosy」から、より多くの人が親しみやすく分かりやすいようカタカナ表記の「グノシー」とした
自分が欲しい情報を、決まった数だけ効率よく得たい。Gunosyはそんな人に向くニュースアプリだ。独自のアルゴリズムによってユーザーの好みを判断し、Web上で公開された膨大なコンテンツの中から、1回25本の記事を午前と午後の2回配信する。新聞でいう「夕刊・朝刊」が自分向けに届くイメージだ。
さらに2014年2月の大幅アップデートでは、この「夕刊・朝刊」に加えて、タブ切り替えで「エンタメ」や「スポーツ」「社会」「経済」など、テーマごと旬のニュースを読めるようになった。Gunosyと契約を交わした70以上の媒体の記事を購読できる「チャンネル」機能も搭載している(※現在はiOS版のみ、Android版も今後予定)。
Gunosyが参照するデータは、ユーザーの記事閲覧履歴のほか、TwitterやFacebookでの投稿やシェアをしたコンテンツ、事前に設定した好みのキーワードなどだ。学習機能を備えているので、より自分好みの記事を選んでほしければ、TwitterやFacebookのアカウントをGunosyに連携し、積極的に情報収集や投稿することで精度が増す。
自分が読んだ記事を共有したりブックマークしたいユーザー向けに、TwitterやFacebook、Pocket、LINEなど外部サービスとの連携機能も搭載。そのほかGunosy内で記事をクリップしておくこと、あとから見返すこともできる。
なお、25本×2回の配信記事だけを読みたいユーザーに向け、LITE版も用意している。通常版で実装している天気情報やテーマごとの記事・チャンネルは表示されない、あくまで自分向けに決められた本数の記事だけをプッシュ通知してほしいユーザーはLITE版で十分といえる(LITE版については、アップデートの予定はないとのこと)。
業界の著名人はGunosyでどんな情報を見ている?
Gunosyには「http://gunosy.com/アカウント名」(※アカウント名はTwitterと連動)と入力することで、他人のGunosyを見られる機能も付いている。業界の著名人など、情報感度が高い人がどんな情報を見ているのかチェックすることも可能だ。
さらにGunosyでは、1回に配信する25本のうち、時と場合によって大多数に同じ記事を配信している場合もある。震災時や社会的影響力がある記事もそうだが、配信された記事の中にはGunosy側で意図的にピックアップしている記事も含まれている。
ビジネスモデルや今後の取り組みは?
2011年10月にリリースしたGunosyは、当時東京大学の大学院生だった福島良典氏、関喜史氏、吉田宏司氏の3人が研究の一環でスタートしたサービスだ。その後、2012年12月に法人化、2013年11月に現在の共同最高経営責任者である木村新司氏が加わり、スタッフ増員やマネタイズ面の強化を進めている。
アプリの累計ダウンロード数は、2014年2月現在で170万を突破。今後も「朝刊/夕刊の配信スタイルは変えずに、検索なしで効率よく情報が得られるサービスにしていきたい」とGunosy共同最高経営責任者の木村新司氏は話す。
SmartNewsなどのほかのニュースアプリと比較されることもあるが、Gunosyの強みはユーザーの行動履歴から機械的に好みの記事をピックアップしてくれること。使えば使うほど、オリジナリティのある“一面”が生成される。
「1日を通じてGunosyを見ておけば情報を網羅でき、スマートフォンを買ったらGunosyを入れる、といわれるようなアプリを目指したい」(木村氏)
今後はチャンネルパートナーとの連携により動画を配信したり(現状は記事だけ)、ショッピング機能を追加することも検討している。ニュースアプリという基本は変えずに、ユーザーニーズのあるコンテンツや機能を幅広く盛り込んでいく予定のようだ。引き続き注目したい。
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