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SOHOや中小企業で使えるオンライン帳票作成サービスを試す(見積オンライン編)Biz.Hacks(2/2 ページ)

SOHOや中小企業に向いた、請求書や見積書などの帳票をオンラインで作成できるサービスが増えつつある。今回はその中の1つ「見積オンライン」を紹介する。

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見積オンライン
ダウンロードしたPDF。テンプレートは各帳票ごとに4種類用意されているが、misocaなどと比べるとデザインがやや地味な印象。担当者印や責任者印を押せるのは同種サービスの中では珍しい
見積オンライン
上長宛に承認申請メールを送ることもできるので、社内での決済フローに組み込んで利用できる。専用のiPhoneアプリを使って外出先から承認することも可能だ
見積オンライン
見積をオンラインで送付する際は、ダウンロード先のURLを送るのとは別のメールでパスワードが送付される方式を採用している。ほかのサービスではあまり見かけない機能だ

 作成できる帳票は、見積書と概算見積書、および請求書の3種類。ユーザー登録に必要なのは姓名、メールアドレス、パスワードの3つで、登録が完了してログインするとホーム画面が表示される。この時点ではまだ自社情報および得意先の情報が入力されていないので、先にこれらの登録を行っておいたほうが、以降の帳票作成がスムーズに行える。

 帳票の作成は、ホーム画面左列の「概算見積書作成」「見積書作成」または「請求書作成」をクリック。得意先および見積日や番号を入力したのち、品名の入力を行う。数量や単価欄はクリックするとテンキーがポップアップするので、マウスだけでも入力できる。ドラッグで行の上下を入れ替えられるほか、行単位で小計を表示することも可能、かつ品名はマスターデータから入力することもできるなど、機能は豊富だ。内税・外税の切り替えはもちろん、源泉税の計算にも対応している。

 作成が完了した見積書は、PDFのダウンロードのほか、オンラインでの送信も行える。メールに直接添付するのではなくURLを送って相手にダウンロードしてもらう方式だが、この際に参照用パスワードが別のメールで送信されるなど、セキュリティと実用性のバランスがうまく考慮されている印象だ。また見積書を参照する画面からはワンボタンで発注も行えるなど、見積から発注までのやりとりがオンラインで完結するように工夫されている。

 サービス自体は個人事業主でも利用できるが、見積の発行時に承認依頼メールを送る機能があり、また利用者権限と管理者権限が個別に設定できること、担当者印および責任者印を別々に登録できる機能があることを考えても、どちらかというと小規模な法人でこそ真価を発揮できるサービスだろう。更新日やIPアドレスなどの操作履歴がログとして保存されるのも、複数ユーザーでの利用を前提とした機能といえる。

 ネックがあるとすれば、機能が多すぎてサービスの全ぼうが把握しにくいこと、またオンラインに特化するコンセプトのためか、同種サービスによくみられる帳票の郵送サービスがないことだろうか。iPhoneアプリやChromeウェブアプリも用意されており、見積にまつわるフローを完全にオンラインに移管したい法人におすすめできるサービスだ。

サービス名 提供元 利用料
見積オンライン ビズソフト 月額500円ほか

関連キーワード

会計ソフト | 見積書 | 帳票 | 請求


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